屋良朝幸が主演し、11月に上演するオリジナルミュージカル『りんご』。誰も知らない答えを探し、リンゴに人生の全てを懸けた男とその家族の実話を基にした物語だ。農薬、肥料、除草剤を使わない自然栽培でのリンゴ作りに成功した男の自然栽培に挑む姿を描いたミュージカルである本作に、屋良が体当たりで臨む。
上演に先駆けて、主演の屋良が物語のモデルとなった木村秋則氏の青森・岩木山麓にあるリンゴ畑を訪問した。
木村氏と対面した屋良は「自分たちでできる小さなことから変えていけると、改めて気付かされた。自宅からの排水が海へと流れていく…どう自分が行動するか。身近なちょっとしたことから始められることを教えてもらった。このミュージカルを通して、皆さんに興味を持っていただけたり、考えるきっかけに少しでもなれば」と本作への意欲を語り、「(木村さんは)とてもエネルギッシュで、笑顔がとても印象的な方でした。今作では奥さまとのお見合いから、東日本大震災での経験、ドイツでの講習会で感じた農業文化の違いなど木村さんの実体験と今回お聞きしたお話を基に、音楽やダンスを交えてパフォーマンスさせていただきます。木村さんの思いを、このミュージカルから皆さまにお伝えできたら」と、さらに舞台への意欲を募らせた。
ミュージカル『りんご』は自然と向き合う姿、激しい情熱、時にユーモラスな温かみのある語りを、豊かなカントリー風楽曲や激しいロックサウンドとラップを使ったオリジナルナンバーでつづり、エンターテインメント満載のミュージカルとして上演する。
屋良のほか、出演者に梅田彩佳、Micro(Def Tech)、細貝圭、林アキラ、上川一哉、加藤良輔、川原一馬、斎藤准一郎、白木原しのぶ、大倉杏菜、岸祐二、吉沢梨絵、松澤一之ら実力派が名を連ねている。
ここ数年日本のみならず世界中が地震や洪水、地球温暖化、感染症などの自然の驚異にさらされている。改めて自然との共生と共存が叫ばれる中で、自然と向き合い、その恐ろしさを知り尽くした家族の物語を通じて、我々人類に求められている”with 自然”の重要さを伝える作品を目指す。
公演は11月19日(土)~12月7日(水)まで、東京・自由劇場にて。