Hey!Say!JUMPの薮宏太主演のミュージカル『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』が4月7日に東京・日生劇場で開幕。初日公演を前に、公開ゲネプロと取材会が行われた。
本作は、『キャッツ』『オペラ座の怪人』などで知られる作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーと『エビータ』『ライオン・キング』などの作詞を手掛けたティム・ライスが、まだ学生だった頃に初めてタッグを組んで生み出した両巨匠の原点ともいえる作品。旧約聖書「創世記」の「ジョセフの物語」をベースに、波乱に満ちたジョセフの人生を全編楽曲で描いた舞台で、その楽曲はロック、バラード、シャンソン、カントリー、ロカビリー…と数奇な運命をたどるジョセフの人生にふさわしく実に多彩。1982年のトニー賞で7部門にノミネートされ、世界中で長きにわたり愛され続ける名作ミュージカルが日本版として初めての上演となる。本作は、当初は2020年4月と5月に上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で最終稽古を終えた開幕前日に中止が決定していた。
薮は主人公・ジョセフ役を務める。共演のキャストも超豪華。平野綾とシルビア・グラブ(Wキャスト)、村井國夫、小西遼生、小浦一優(芋洗坂係長)らュージカル界で活躍するメンバーのほか、日野真一郎(LE VELVETS)、元木湧(ジャニーズJr./少年忍者)も出演している。この多彩な顔ぶれで届ける全編楽曲で繰り広げられる約2時間、24曲におよぶ圧巻の歌声が観客を魅了してやまない至極のミュージカルに仕上がっている。
公開ゲネプロ終了後に舞台上で行われた取材会には、薮のほか平野綾とシルビア・グラブ、村井國夫、小西遼生、小浦一優が登壇した。
薮は、最初のあいさつで2年越しの公演が決まったことに触れて「この作品は2年前に全編中止となってしまい、2年越しにやっと今日幕が上がるということで、スタッフ、そして出演者の夢が詰まっています。ジョセフは、再生、そして再起の物語です。今は、なかなか明るい光が見えない世の中ですけど、この作品を見て、少しでも明日からまた一緒に頑張っていこうという気持ちになっていただけたら。…2年間いろいろなお仕事をやらせていただいていたんですけど、頭の片隅には常にジョセフを忘れることはなかった。頭の片隅にずっとありました。いつできるのかな、できるのかなと思っていたので、今回できるということが決まった時に本当にうれしかったです」と思いを語った。
そしてファンへ向けて「やっと今日、幕を開けることができます。このジョセフという物語は人を許し、そして立ち上がるというテーマの物語。いろいろな出来事があるご時世ですが、見ていただいた方が人を許して、そしてみんなで手を取り合って、また一歩ずつ歩んでいこうという気持ちになれるように、出演者、スタッフ一同必死に、誠心誠意頑張っていこうと思います。千秋楽まで気を引き締めて、(コロナの)感染対策をしっかりして頑張っていこうと思います。よろしくお願いします!」とメッセージを送った。
公演は4月29日(金)まで同所にて。5月5日(木)~7日(土)まで愛知・刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール、5月12日(木)~16日(月)まで大阪・オリックス劇場にて。
写真提供◎松竹