COCOON PRODUCTION2022『広島ジャンゴ2022』が、4月5日に東京・Bunkamuraシアターコクーンにて幕を開けた。
本作は、Bunkamuraシアターコクーンがかねてからクリエーションを熱望していた劇作家・演出家の蓬莱竜太が演出を務め、W主演の天海祐希と鈴木亮平をはじめ豪華キャストで送る異色の西部劇エンターテインメント。ワンマンな町長が牛耳る西部の町「ヒロシマ」を舞台に、現代に通じるさまざまな不条理を問い掛ける作品だ。
舞台は現代の広島のカキ工場。
周囲に合わせることを全くしないシングルマザーのパートタイマー山本(天海祐希)に、シフト担当の木村(鈴木亮平)は手を焼いていた。ある日木村が目覚めると、そこはワンマンな町長(仲村トオル)が牛耳る西部の町「ヒロシマ」だった! 山本は子連れガンマンの「ジャンゴ」として現れ、木村はなぜかジャンゴの愛馬「ディカプリオ」として訳も分からぬまま共にこの町の騒動に巻き込まれていく…!
キャストは、広島のカキ工場で働くシングルマザーの山本と何らかの罪で追われるスゴ腕ガンマン「ジャンゴ」の2役を演じるのが天海。工場のシフト担当の木村とジャンゴの愛馬「ディカプリオ」の2役を演じるのは鈴木。
さらに、野村周平、中村ゆり、宮下今日子、池津祥子、藤井隆、そして仲村トオル。この豪華な顔ぶれが、舞台上で広島弁満載の異色の“ニュー”ウエスタン活劇を繰り広げる。
東京公演は、4月30日(土)までBunkamuraシアターコクーンにて。大阪公演は5月6日(金)~16日(月)まで森ノ宮ピロティホールにて。なお、4月13日後6.30公演のライブ配信も決定した。詳細は、https://www.bunkamura.co.jpへ。
[天海祐希コメント]
どの舞台でもそうですが、いつも自信はありません(笑)。しかし、蓬莱さん、共演の皆さん、そして自分を信じて頑張るだけです。今回は内容的にゲラゲラ笑える作品ではないのですが、稽古中に何がそんなに面白かったのか覚えていませんが何度かみんなで大笑いしたことがありました。あ! 一幕最後にディスコシーンが出てくるのですが、そこはめちゃくちゃ楽しくて笑いました!このご時世、なかなか劇場に足を運んでいただけない方も多いかと思いますので、ライブ配信でも楽しんでいただけるのはとてもうれしいです。私が演じる「山本/ジャンゴ」はなかなかしんどい役ですが、誠実に向き合っていきたいと思っています。どんなことにも立ち向かい、誰かを守り、守られ、必ず、光はあると信じて。見てくださった方々の心に何かが残ってくれますように…。
[鈴木亮平コメント]
現代へのたくさんのメッセージが詰まった非常に「強い」作品が出来上がりました。全員で力を合わせて、皆さまに感動を与え続けられるよう最後まで駆け抜けたいと思います。 「木村/ディカプリオ」という役を通して、舞台上で全力で魂のままに熱唱し、ラップするのは初めてですので、喉のコンディションとの闘いだなと思っています。未熟な一人の男(馬?)が、他人の人生に触れることで自分の過去と向き合い、目の前の人のために一歩踏み出す姿を大切に演じたいと思います。また、演劇のライブ配信は初めてですので楽しみです。当日は劇場内だけでなく、全国の皆さまのお心に直接私たちの心をお届けできるように熱く演じます、歌います。一緒に最高の時を過ごしましょう。
撮影◎引地信彦