――最後に、ドラマを見てくださる皆さまへメッセージを。
新選組があの時代、どう生き抜いていたかを見てほしいです。それぞれの人物像を細かく表現した描写もあるし、それぞれにスポットが当たっているのも見どころです。新選組って本当に全員が魅力的で、しかもそのベクトルが全部違って。近藤さんに向けた土方の思い、沖田からの思いも全く違うからこそ、相関図みたいなものを映像として見ることができる瞬間がたくさんあります。あとは、殺陣も結構激しいので、そういう部分は見てもらえたらなと。今回、“本格時代劇”に挑んでいますが、同時に“ダークファンタジー”という新たなエンターテインメントにも挑戦しています。コロナ禍で挑戦することってどれも困難なことが多いし難しい瞬間もたくさんあって。そんな中で最終話のラストシーンを撮り終えた時に、今までの“当然”が全くそうじゃないんだと本当に貴重な瞬間に思えました。世の中にはいろんな新選組を描いた作品がありますが、今回「薄桜鬼」の実写化という挑戦をしています。新選組のように世を切り開いていく力みたいなものを、このドラマから感じ取ってもらえたらうれしいです。
さきやま・つばさ 1989年11月3日生まれ、千葉県出身。最近の主な出演作に、高橋悠也×東映シアタープロジェクト TXT vol.2『ID』、音楽劇『キセキ -あの日のソビト-』、ドラマ/舞台「あいつが上手で下手が僕で」など多数。ドラマ「パティシエさんとお嬢さん」でも主演を務める。
WOWOWオリジナルドラマ 薄桜鬼
全10話
WOWOWにて毎週金曜後11.30放送・配信中
WOWOWオンデマンドにてアーカイブ配信中(無料トライアル実施中)
写真・文◎田中莉奈
2