まちたの人気同名漫画を映像化。お弁当を作り合うというルールを決めたオタク女子・ハル(吉谷彩子)とジェンダーレス男子・アオ(井之脇海)の同居生活を描く。毎回登場するアイデア満載のお弁当レシピも必見! 今回が初共演となる吉谷と井之脇に役どころや撮影秘話を語ってもらった。
――それぞれの役どころは?
吉谷 ハルはすごくオタクな女の子。ちょっとズボラで天然なところがあります。どこか憎めなくてかわいらしいハルが、皆さんに愛されるように演じられたらいいなと思っています。
井之脇 ジェンダーレス男子のアオはとてもしっかりしていて、優雅さとしなやかさを持っている魅力的な人。衣装やメークなど、スタッフの皆さんと相談しながらアオという役を作っています。
――現場の雰囲気は?
吉谷 ものすごく楽しい現場で、毎日笑っています。
井之脇 一日中、食べるシーンを撮影することがあるんです。僕はペース配分が下手みたいで、昼も夜もしっかりお弁当を食べちゃうので最後の方はお腹が苦しい(笑)。
吉谷 私も撮影で1時間におにぎりを5、6個食べました。劇中の料理はどれもおいしいんです。
――劇中でハルとアオはお弁当を作り合っていますが、お二人の料理の腕前は?
吉谷 私の母はすごく料理が上手なんです。小さい頃から台所で葉っぱをちぎったりして、母のお手伝いをしていたので自然な流れで料理好きになりました。結構何でも作れると思っています。
井之脇 僕は「ステイホーム」期間中に料理を始めた初心者です(笑)。
――ハルは料理が苦手で、アオは料理をはじめとする家事を完璧にこなすという設定ですが…?
吉谷 そうなんです。包丁がうまく使えなくて野菜が転がってしまったりとか(笑)、料理が下手なお芝居をするのはすごく難しかったです。
井之脇 今回のお話を頂いてから原作の漫画に出てくるレシピを見ながら家で作ったりして。結構料理の練習をしました。その成果が出ていたらいいなと思います。
――お二人は初共演ですが、お互いの印象は?
井之脇 吉谷さんは以前からテレビなどを見て知っていましたし、実は大学の先輩なんです。だから、先輩というイメージが強かったんです。でも、今回ご一緒してみて、すごく無邪気というか天真らんまんな方だなと。僕は初対面だと距離を取ってしまいがちなんですけど、初めてお会いした日からたくさん話し掛けていただいて気持ちが楽になりました。
吉谷 海くんと初めて会った時は、何てきれいな方なんだろうって思いました。
井之脇 どこがですか?(笑)
吉谷 肌が白くて手もきれい。すごく優しくてかわいい感じがアオさんっぽいなって。人見知りじゃないと思っていたからグイグイ距離を詰めてしまいました。ごめんなさい(笑)。
井之脇 いえいえ、ものすごく助かりました。ありがとうございます!
――ハルとアオのように誰かと一緒に同居することになった時に、これだけは譲れないというルールは?
吉谷 すごく細かい話になりますけど、トイレの紙がなくなったらちゃんと補充してほしい。芯のまま放置することはやめてほしいです。この気持ち、分かる?
井之脇 分かります(笑)。
吉谷 何で次に使う人のことを考えないんだろうって思ってしまいます。
井之脇 僕は全ての物に関してなんですけど、使ったらちゃんと元の位置に戻してほしいです。几帳面というか“平行フェチ”のようなところもあるので、テレビやエアコンなどのリモコンはちゃんと平行に置いてほしい。どうしても気になっちゃうんです(笑)。
――お弁当を持って出掛けるとしたらどこに行きたいですか?
吉谷 動物園に行きたい! レッサーパンダが大好きです。
井之脇 山登りが趣味なので頂上で食べたいです。景色というスパイスがあれば僕が作ったお弁当もおいしくなるかもしれません(笑)。
――今後の見どころをお願いします。
井之脇 いろいろ大変なことがあっても、お弁当がハルとアオをつないでくれる。二人の深い絆を感じられる物語を楽しんでいただけたらと思います。
吉谷 ハルとアオが一緒に支え合いながら生きていく姿がとても印象的。誰にだって良いところがあれば、悪いところもある。ドラマを見ていると、欠点があってもいいんだなと素直に思えるような気がします。毎回登場するお弁当にも注目してください!
よしたに・あやこ
1991年9月26日生まれ、千葉県出身
いのわき・かい
1995年11月24日生まれ、神奈川県出身
「ハルとアオのお弁当箱」
BSテレ東 毎週月曜 深0.00~0.30
©まちた/コアミックス, ©「ハルとアオのお弁当箱」製作委員会2020
文◎小池貴之