村山由佳の官能ラブロマンスを水川あさみ主演でドラマ化した「連続ドラマW ダブル・ファンタジー」が、今夜放送スタートする。
水川が演じるのは、夫の元を飛び出し数々の男たちとキケンな恋におぼれていく脚本家・奈津。女としての欲望に忠実に生きることを選んだ彼女を待ち受けるのは…。衝撃的なシーンが続く官能作品で、新境地に挑む。
――ドラマの出演が決まったときの感想は?
今まで演じたことのない役柄だったので、驚きと喜びがありましたね。ただ、“女性らしい女性”という部分を求められる役柄なので私で務まるかなという不安もありました。でも、演じる奈津と実年齢がほぼ同じですし、今の歳だからこそできる役だと思ったので、飛び込んでみようという気持ちになりました。
――演じる奈津の印象は?
なかなか大変な役だなという印象ですね(笑)。自分の欲が全て性に結びついている女性で、そこに彼女自身も悩んでいたり、でもそれに自由でいたいとも思っているし。そういうところで揺れ動く彼女の感情とそれに伴う言動がとても厄介だなと思いました。でも、誰かの影響を多大に受けて、自分では開けたことのない引き出しを開けてみたいと願う気持ちは、奈津に限らず誰もが持っているものなのかなと思います。そこは共感できるところではありますね。
――この作品を通して水川さんの恋愛観に変化はありそうですか?
奈津ほど自分の欲求に自由に生きていくのってすごい覚悟だと思うし、普通はなかなか踏ん切りはつけられないと思うんですけど、そこが彼女の強さであり見習うべき点であるというか…(笑)。幸せにはなれないかもしれないけど、自由に生きるという覚悟を決めて突き進むところはカッコイイなと思います。ただ、そういう生き方は大変ですよね。私はもっと安定した普通の恋がしたいです(笑)。
――ドキッとするようなシーンの連続ですが、どんな視点でドラマを楽しんでほしいですか?
やっぱりモヤモヤする部分もあるし、爽快なドラマではないと思うんですよね。でもいろんなことが抑制される世の中で、自分がどうしていきたいかっていうことを奈津ほどじゃなくても開放したり、背中を押すような作品になればと思いますね。女性の欲がたくさん詰まった作品なので、タイトル通り、現実では味わえない“ファンタジー”を楽しんでいただけたらと思います。
【コラム】
この夏やりたいことは?
今年の夏はキャンプやバーベキューをしたいねって友達と話しているんです。何も用意せずにその場所に行くだけでいい“グランピング”がはやっているので、みんなで行けたらいいねって。何も準備しなくてもいいって、もうキャンプじゃないですけどね(笑)。アウトドアは今まであまり経験がなくて全然詳しくないんですけど、今年は挑戦してみたいです!
【PROFILE】
みずかわ・あさみ 1983年7月24日生まれ、大阪府出身。最近の主な出演作にドラマ「僕たちがやりました」(フジテレビ系)「我が家の問題」(BSプレミアム)、映画『後妻業の女』『ホペイロの憂鬱』など。
「連続ドラマW ダブル・ファンタジー」
WOWOWプライム 6月16日スタート
毎週土曜 後10.00~11.00 ※第1話無料放送
文◎山﨑千紗絵/写真◎藤本和史/スタイリスト◎岡部美穂/ヘアメイク◎岡野瑞恵/衣装協力◎ナノ・ユニバース