ドラマ「あなたには帰る家がある」(TBS系、毎週金曜後10:00)で毎週クライマックスシーンを盛り上げてきたのが、Superflyの歌う主題歌「Fall」だ。始まりは耳元でささやくような歌い方で入り、サビでは怖いほどに激しく。情念まで伝わってくるようだ。越智志帆(Superfly)のボーカルは、女性の持つ妖しさと正直さとずるさ、欲望と毒気までを帯びている。
ドラマは2組の夫婦、真弓(中谷美紀)と秀明(玉木宏)、綾子(木村多江)と茄子田(ユースケ・サンタマリア)の夫婦間の不満やすれ違い、落ちてはいけない恋に燃え上がる思いと裏切りを描いた大人の群像劇。志帆は歌詞を書くに当たり、平穏な日常に亀裂を生じさせる綾子にフォーカスしたという。「ドラマに関する資料を頂いて読んだら“毒がまわる”とか“日常にぽっかり開いた落とし穴に落ちてしまう”といった抽象的なワードがあって、“魔が差す”を軸にして書いてみようと思ったんです。誰でもあるじゃないですか。ふと我に返って『何であんなことをやってしまったんだろう』と後悔する、みたいな。その最大の迷惑版が不倫だと思うんですよ。だから“魔を差す”立場の人の歌にしたら面白いかなと。このドラマだと、綾子さん。私自身が、“魔を差す役割の人”になったつもりで書きました」。
6月22日(金)はいよいよドラマ最終回。「Fall」に包まれる結末は果たして…。「Fall」が収録されたSuperflyの23枚目のシングル「Bloom」は、好評発売中だ。
Superfly「Bloom」発売中
¥2,700+税(通常盤)
ワーナーミュージック・ジャパン