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零「Crisis」リリースインタビュー

――1曲目をリリースした時点でもそういった「周りを良くしていきたい」という思いは伝わってきましたが、曲が増えていくことで零というアーティスト性がより明確になった気がします。
なるほどねっていう感じすよね。

――THE RAMPAGEではこういう歌い方もされていないですよね。ラップにおいても。
アプローチは全然違いますね。強いて言えば「Enter」が一番ランぺでの歌い方と近い気がしますけど、確かにこの感じはないですね。

――今回のリリックは、LIVE×ONLINE(2020年)で披露されたオリジナルラップを思い出す部分もありました。
ん~ありましたねぇ! あの時はもう、ガッツリとヘイター刺しに行きましたからね(笑)。

――その時から、心無い言葉に傷つく人のことを歌詞にされていました。川村さんとしても零さんとしても、歌やラップを通して何が人を傷つけうるのかを提示している印象があります。
それがまさしく危機、Crisisなんですよね。きっと…そういうことを言ってしまう側は気づかないんですよね。ネット上のえげつない書き込みを見るたびに、「それで人が死んだらどうすんの?」って思うし、人間が一番怖いなって思います。

――今回の楽曲は、事前にメンバーにも聴いてもらいましたか?
今回はYAMASHOさんと2人の楽曲ですし、こういうテーマというのもあったので、自分から聞かせることはなかったです。「どんな感じなんですか?聴きたいです」と言ってきてくれた人に個別で聴いてもらったんです。ソロでやっている曲については龍ちゃんや陣さん、(武知)海青や(長谷川)慎にはいつも送っていたりするんですけど。今回については、ツアー終わりにご飯行ってたまたまそういう話になったのもあって、慎と(浦川)翔平と、(岩谷)翔吾に聴いてもらいました。みんな、だいぶ食らっていましたね。ただ、ファンの皆さんや初めて聴いてくれた人にはどんなふうに受け取ってもらえるのか…まだ想像はついていないです。めっちゃ楽しみやけど、どうなるんやろ。

――ソロ活動においては、どういう風にご自身の音楽が広がっていってほしいと考えていますか?
バズるために曲を作るようなことはしたくないんです。そこばかりを求めていると、「何を伝えたいの?」って思ってしまうから。だから自分たちで作詞作曲をされているバンドさんに人気があったりするのを見ていると、「そりゃそうよね」と思いますし、そういう人たちが評価されているのを見るとうれしくて。僕としては、曲がランキングに入ることよりも、本当にこの曲を必要としている人に届いてほしい。その一心でソロ活動をしています。大衆受けしなくとも、この曲で救われる人が1人でもいたらそれでいいんです。

――だからご自身で作詞をするんですね。
そうなんです! グループの楽曲は提供いただくことがほとんどで、ひとつの小さな台本を歌ってるみたいな感覚に近くて。グループはグループとして、みんなと一緒にエンタメとして楽しみながらやっているので、それももちろん大切なんですけど。でもせっかくソロでやらせていただくのに、グループと同じ制作環境ではやる意味がないと思うんです。表現者として、音楽家として、ソロではリリックも曲も自分で作りたい。でもこれは、“自分みたいなタイプにおいては”という限定的な話で。歌詞を自分で書いていない人が良くないとか、そういうことじゃないんです。僕がソロ活動するにあたっては、絶対に自分で書かないと意味がないというだけ。伝えたいことがあって、聴いてもらえる環境だってあるのに、そうしない手はないでしょって話なんです。抱えている思いがあっても、その声を届けられない、聴いてもらえない人だっている中で、僕はこの立場があるんだから、それを有効活用しないと。
――では、零は限りなく素の川村さんで、グループにおける「川村壱馬」は少しキャラクター的な部分もある?
そういう部分もあるのかもって、最近やっと気づき始めました。やっぱり表現するにあたって、“演じる”という部分は切っても切り離せない部分もあるのかなって。それこそ自分以外の誰かが書いた歌詞を歌うには、自分でも気づかないうちに、どこかで演じている部分もあったのかもしれないです。でも今はそれを含めて楽しんでやれている感覚があるんですよ。というのも、グループでの動き方が以前と変わったんです。もちろん活動の軸は変わってないですが、明確な役割を任されることが増えて。僕と陣さんとYAMASHOさんのトライアングルを中心に、クリエイティブチーム、マネジメントチーム、ファンクラブ運営など…細かいところまで含めてグループがどう運営されていくべきかを話し合って動けているので、以前とは別の楽しみが生まれている部分もあります。

――より主体的にグループ運営が出来ているんですね。
そうですね。言うなれば、プロジェクトリーダーが3人いるうちの1人…みたいな感覚。明確にそういう肩書きがあるわけじゃないけれど、自他ともにそういう認識があると思っています。マネジメントチームとの連携も含めてめちゃくちゃ円滑ですし、うまくいっているなと感じます。僕らは人数が多い分、全員で動こうとするとまとまるものもまとまらなくて難しい部分が出てくるし、たった1人でまとめあげるのも難しい。大枠を作ったり、まとめるのはこの3人という風にしたことで、いろんなことがスムーズに進むようになっている気がします。グループのあり方を考えることも僕の一つの仕事として、自主的に臨めている。そこにはもちろん責任も伴いますけど、すごく楽しくやれている実感があります。

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