――色々と印象深いお話をたくさん伺いましたが、13年間ずっと番組MCを務めている浜田さんについての思いも聞かせてください。
『プレバト!!』が多くの人に見てもらえるようになると、他局でも似たような俳句コーナーやアートの企画がいくつも放送されました。ですが、僕らはまったく気にしませんでした。俳句や芸術を扱うだけで高い視聴率が取れるわけじゃない。芸能人の皆さんが本気で創作に向き合い、一流の講師が本気で査定をして、それを浜田さんがショーアップするから多くの人に楽しんでもらえるんですよね。500回放送している間に、俳句も消しゴムはんこもスプレーアートも頭の上の生け花もストーンアートも、視聴者さんは受け入れてくれているけれど、そもそもゴールデンタイムでやっていること自体、実は普通じゃないジャンルばかりですよね。
――500回スペシャルでセットとテロップをリニューアルすると聞きました
かなりマニアックな話なのですが、この番組はずっと和風テイストを意識していたので、カラーリングは「CMYK」(※カラー印刷用)基調でやってきました。でも、500回放送している間に、全世代がネット動画を当たり前のように見る時代になったので、「RGB」(※デジタル用)基調に変えます。セットもテロップも1つずつ洗い出して、整理して変更しました。とはいえ、この番組が築いてきたイメージもあるし、その延長線上でのリニューアルです。たかがテロップ1枚でも僕ら制作スタッフが勝手に決めることはできないと思っています。この番組は出演者のおかげで想定以上の成長を遂げたし、当初は「1回やっても10回やっても才能の有無は同じ」というコンセプトだったのに、芸能人の頑張りに乗っかる形で生まれた“才能ナシが才能アリになるという矛盾”を受け入れてくれたのは視聴者です。『プレバト!!』はスタッフ、出演者、視聴者……みんなの番組だから、僕らだけで方向性を捻じ曲げちゃいけないというのは特に最近、スタッフの間でよく話しています。
――最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
少し前に「1週間で1秒も地上波テレビを見ない生活」を送ってみたのですが、普通に生活できました。本当に何も不自由しませんでした。そして、こんな時代なのに多くの人がわざわざ「『プレバト‼️』を見たい」と思ってくださっていることが、本当にありがたいことだと実感しました。これからも、全世代の視聴者に1日でも長く見てもらえるように、番組を作っていきたいです。
祝500回記念・TVer過去作アーカイブ
【配信期間】 〜8月28日 3週間
▼#461(2024年8月28日放送)俳句 小中学生選抜戦
▼#474(2024/12/12放送)大好きな人絵画コンクール
▼#476(2025年1月16日放送)スプレーアート












