――山口さんとのアクションでは、テストでいろいろ試してみたりもしたのですか？
本宮　ヤマは、やりやすいようにどんどん変えてくれるだろ？
伊藤　そうですね。今回Jはナイフを武器として使っているんですけど、ナイフをいろんな方向から繰り出してくるシーンでは、「俺は“こういう動き”とか決めずにバンバン行くから、健太郎がその瞬間瞬間で反応して避けてくれ」って言われて、最初は「死ぬじゃん」と思ったんですけど（笑）。めちゃくちゃ集中して頭を冷静にしてやってみたら、山口さんの動きに対応することができて。リアルなアクションを映像に残せたのはそういうやりとりのおかげだったのかなと思います。
本宮　ただそれも、ヤマが健太郎の動きを見て「こいつ、信頼できるな」と思ったからであって。そういう人間にしか、そのやり方をヤマはやらないんです。そのやりとりを見て、健太郎を認めてくれたんだなって思いましたね。

――どうしても危険が伴いますもんね。
本宮　とはいえ、「失敗したら刺さっちゃう」みたいなレベルではやりません。「ガチでやるから」と言いつつ、失敗してしまってもセーフティギリギリのところでヤマはやっているので。失敗したところで怪我はしないようにやってくれていますから。

――今後もシリーズが続いていくとしたら、伊藤さんにどういうお芝居をしてほしいですか？　プロデューサーの目線で。
本宮　木の高いところで縛って、宙吊りにしたいですね（笑）。
伊藤　いいっすね〜（笑）。
本宮　無茶させる現場なんで（笑）。
伊藤　「ミッション：インポッシブル」みたいなことしたいですね！　ははは！
本宮　動物と戦うとかね（笑）。
伊藤　熊ですか？
本宮　猪に追いかけられて熊と戦うみたいな（笑）。

――最後に、個人的な注目シーンをそれぞれ教えてください。
本宮　今回は、静也のアクションがテーマの１つとしてあったので、健太郎のアクションですね。本当にタイトなスケジュールの中、何度も何度も撮り直していたのを僕は見ていて。マネキン工場でのアクションシーン、何時間やってた？
伊藤　あれは大変でした…。めっちゃ時間かかりました。
本宮　「怪我すんなよ」と思いながら見守ってました。でもそれだけやり込んだだけ、いいものが撮れたので、そこは伊藤健太郎ファンに限らずみんなに注目してほしいなと思います。
伊藤　ありがとうございます！　僕は冒頭から頑張ってダンスに挑戦しているので、そこは見てほしいですね。正直、あんなに踊るとは思ってなかったですけど（笑）。
本宮　ちょっとしたアクションよりしんどいよな？　メンタルもやられるしな。
伊藤　本当きつかったです！　しかも朝イチに撮ったので（笑）。アクションに限らず、昼の静也の“はっちゃけ感”もパワーアップしているので、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。

――確かに、今作では静也がより解放されている姿が見られますね。
伊藤　そうなんです。最初の20分ぐらいは、ノンストレスな静也の姿が楽しめると思います。そして後半にかけては結構重たくなっていくので、そのグラデーションも楽しんでもらえたらなと。そういう部分でも、前作とはまた違う楽しみ方をできる作品になっていると思いますので、いろんな方に見ていただけることを願っています。ぜひお楽しみください！

プレゼント
伊藤健太郎さんと本宮泰風さんの直筆サイン入りポラロイドを１名様にプレゼント！
タイトルに「TVfan WEBプレゼント希望　静かなるドン」、本文に住所、氏名、今回のインタビューのご感想、ご意見を明記の上、10月11日（金）までに、tvfan@mediaboy.co.jpへご応募ください。
※当選発表はプレゼントの発送をもって代えさせていただきます。

上映情報
「静かなるドン2」
前編は9月13日、後編は9月27日より新宿バルト9ほか全国ロードショー。

プロフィール
いとう・けんたろう　1997年6月30日生まれ、東京都出身。
もとみや・やすかぜ　1972年2月7日生まれ、東京都出身。