TBS系で6月11日よる11時56分からスタートする(※一部地域をのぞく。放送時間は変更になる場合があります)ドラマストリーム「さっちゃん、僕は。」で、主演をつとめる木村慧人(FANTASTICS)が会見に応じ、作品の魅力や撮影秘話などを語った。
原作は朝賀庵による同名コミック(集英社ジャンプコミックス刊)で、木村は今作がテレビドラマ単独初主演となる。木村が演じるのは大学進学で地方から上京した主人公の片桐京介。地元には交際4年になる“さっちゃん”こと小山内早智(中山ひなの)と遠距離恋愛中だが、京介はアパートの隣人である人妻・国木田紫乃(石川恋)と関係を持ってしまう。そんな裏切りから始まる純愛と破滅のラブストーリーだ。
木村は、原作を読んだ上で、京介の印象について「すごい挑戦的な役だな」とコメント。「どうせチャレンジするなら自分なりの京介を演じたいですし 、原作だと京介くんは共感されにくい部分が多いと思うんですけど、それでも共感してもらえるように自分なりに色々考えて演じたい」と意気込みを語った。
共感を得るために工夫した点について、木村は「京介は親の愛を受けてなくて、人の愛し方とかがわかってないんです。それをさっちゃんとかに出会ってどんどん変わっていく姿を、自分なりに表現したいなっていうのは演じていて思いました。嫌われすぎないように(笑)」と、最後は頬を緩ませながら明かした。
主人公・京介の魅力について、木村は「人のことは愛せないけど、一番まっすぐなのかなって思いました。周りの環境で京介くんが変わりましたし、さっちゃんと出会ったことによって、最初は愛が何なのかわからないけど、ストーリーが進んでいく中で自分なりに考えて、人を好きになるのはこういうことなんだっていうものを分かっていったので。ちゃんとまっすぐなところは、京介くんの魅力でもあるのかな」と話す。
また、京介の共感した点について、「人にこう言われたら、そうですよねって流されていってしまう時もあるので。自分の中では芯を持ってやってる時もあるんですけど、たまに流されやすいところもあったり」と共感ポイントを挙げながら、京介は自然とみんなに優しくする“天然人たらし”な面があると語った。
撮影で大変だったシーンについて、木村は「相手の芝居を受けて、感情的になっちゃう時もあったので、いかにその感情を殺すか っていうのが大変でした」とコメント。また、今回、初挑戦したインティマシー・シーン(性的なシーン)についても挙げ、「僕だけじゃなくて周りの演者の方が絡むシーンなので。ここはこうやる、どれくらいやっていくかとかみんなで話し合って。やるからには原作に忠実にやりたいなって思ったので、もう何でもやります!って感じで僕は挑んだんです。どうやってやったらきれいに映るのか、相手の方もきれいに映るんだろうって思いながらやるのは大変でした」と撮影を回顧。服を脱いだときの背中には自信があると語った。
楽しみにしているシーンについて、木村は「短編映画を見ているぐらい映像がきれいですし、雰囲気もすごくおしゃれで全部見ていただきたい」と語り、「強いて言うなら、大学の子たちのシーン。最初と最後で京介くんの向き合い方も全然違いますし、京介くんがどんどん成長する姿を見ていただきたいです」とアピールした。
本作には、木村、中山、石川のほかに、紫乃の夫・国木田要役で桜田通も出演する。同世代が多いこともあり「大学に通っている気分」と撮影現場の雰囲気に触れ、寒い時期には入浴剤やみんなが共通して好きな梅干しの交換をしたことなど、仲睦まじいエピソードも明かした。
最後に、木村は「一人ひとりのストーリーがありますし、全員が全員、本当に身を削りながら本気で挑んだ作品なので、絶対に1話も見逃さず見ていただきたいです」と語り、「感情移入は人それぞれだと思うので、共感できたとか、ここは絶対許せないとか、そういう感想とかをつぶやきながら、この作品がたくさんの方に届けばいいなと思っているので、放送を楽しみに待っていただけたらと思います」と呼びかけた。