毎週日曜日の夜に放送中のドラマ「日曜の夜ぐらいは…」(ABCテレビ/テレビ朝日系)は、異なる境遇の女性3人(清野菜名、岸井ゆきの、生見愛瑠)が出会い、鬱屈とした日々の中で少しずつ築かれる、かけがえのない友情を描く物語。そんな本作で、主人公のサチ(清野)が訪れたカフェで働く青年・住田賢太を演じるのはTHE RAMPAGEの川村壱馬。とにかくさわやかで嫌味のない、カフェプロデューサーという役どころだ。まだまだ謎に包まれたキャラクターだが、サチたちの人生に今後どのように関わっていくこととなるのだろうか。
――事務所制作ではない連続ドラマに出演するのは初。決まった時は「やっと」という気持ちもありましたか?
そうですね。実際にお話を頂いたりとかしてもタイミングが合わなかったりして、なかなか…という感じでしたけど、今回やっと全てのタイミングが合ったというか、こうやってお話を頂けてとてもうれしかったです。
――THE RAMPAGEのメンバーからの反応はありましたか?
「おお」とか、「やば!」みたいな反応をくれたメンバーもいますけど、僕は普段から、あまり個人仕事の話をグループのメンバーにはしないんです。だからランペの現場には、撮影期間中だとしても台本を持っていかないですし、撮影に関する話とかもしないんです。
――あえてそうしているのには、何か理由が?
俺、AKIRAさん(EXILE、EXILE THE SECOND)のすごく好きな話があって。AKIRAさん的には、グループはグループとして、個人で活動していることは個人でちゃんとしっかり完結するっていう方針があるみたいなんです。苦労していたとしても、そういう姿を見せないというか。きっとご本人に“僕が今、自分で勝手にやっていることだから”っていう考えがあるんじゃないかなと思うんですけど。だからこそ、わざわざ現場で台本を読んだりはしないというのを徹底されていたらしくて。それを知って「うわ、超カッケェな」と思って。それからは俺もランペの現場では個人でやっていることの影は見せずにいこうと決めて、台本は家で読むか1人の現場の時に移動車で読むようにしているんです。
――AKIRAさんの姿勢へのリスペクトがあったのですね。
だいぶリスペクトしてますね。めっちゃステキだなって思います。グループって自分の中でも安心できるような、帰って来られる場所ではあるんですけど、そこで個人仕事のことでうだうだ言ってるのは違うなって思うんです。じゃあやるなよって話じゃないですか。だからそういうのをグループには持ち込みたくないし、完全に別で考えていますね。
――メリハリが付いて、それぞれの現場に打ち込みやすくなったのでは?
そうですね。気持ち的にも安定するのでそうしています。しれっと読みたい時は、台本をパッと写真撮って見たりすることはありますけど(笑)。でもわざわざ他のメンバーに見せない、それはすごく大事にしています。
――4話からいよいよ本格的に、川村さん演じる住田賢太がサチたちと関わっていくことに。改めて、賢太の人物像について教えてください。
すごく好青年で、闇があんまりない人間です。全く嫌味もないキャラクター。すごく好印象を与える青年っていう感じで、この作品では逆に珍しい存在な気がします。主人公の女性3人はいろいろな思いを抱えていたり、それぞれの家庭事情もあるじゃないですか。いろんな葛藤を繰り返しながら日々戦っているような人たちの中で、賢太は割とパキパキと日常を過ごしているし、仕事もバリバリやっている感じなんですよね。
――主人公たちとは対極な立ち位置のキャラクターなのかもしれないですね。
そういう中でサチとの出会いから始まり、3人の人生に少しずつ関わっていくという感覚なんですよね、賢太からしたら。この人たちの人生に関わっていって、自分にできることで、いろいろとお手伝いしていくという役どころです。最終的にどうなっていくのかは僕自身もまだ分かっていないので、個人的にもすごく楽しみです。要所要所で出る3人の和気あいあいとした感じがとてもステキで、友情物語と呼ぶにふさわしいストーリーがいいですよね。放送されるのも日曜日だし、週明け月曜日も頑張ろうと思ってもらえるといいです。
――爽やかさあふれる賢太ですが、性格など含めて川村さんご自身と比較すると?
僕はあそこまで“陽”じゃないので(笑)。もちろん陽な部分も自分の中に持ち合わせてはいるんですけど、それを引き出している割合が賢太とは全く違うので。やっぱり、お芝居するとなると自分とは全く違う人物というか、そこまでリンクはしないかなと。今までは自分と近しいところを感じる役も演じましたし、昨年出演させていただいた映画ではかなりぶっ飛んだ役も演じさせていただきましたが(笑)、賢太はまた新たな役どころだなと感じています。