――ちなみにガスは通りましたか?
柄本 通ったんです、やっと!
泉 ガスの立ち会いって大変ですよね、やっぱり撮影に入るとなかなか家にもいないですし。
――では、柄本さん宅のガスが通ったのは、泉さんの悩み相談のおかげかもしれませんね。
泉 いやいや違います!
柄本 フフフッ。いやぁ~ほんと、そうですね!(笑)
――長く続いている作品に途中で入るということに、プレッシャーはありましたか?
柄本 僕は実はそんなになかったかもしれないですね。
泉 カッコいい~!
柄本 なるようになるだろうっていう節があって。頑張るしかないなって。でも、僕は涼真くんとCMで先にご一緒していたので、主役が知り合いだから安心できて楽だったっていうのもあったかもしれないですね。
泉 私は緊張しました。やっぱり長く愛されている作品だからこそ、「私ちゃんとなじめるかな?」とか、「盛り上げるための地上波の1話だけど大丈夫かな?」ってちょっとドキドキしました。でも初日にキャストがそろってたくさん話す時間があって、そこで緊張は解けていきました。竹内さんも明るく話し掛けてくださいましたし、すごく安心して現場に行けましたね。
――座長の竹内涼真さんの印象は?
泉 カッコよかったです。
柄本 カッコよかったですよね~! 全方位に気を使っていて、好青年だなって。スタッフさんの名前もちゃんと覚えてるんですよ。
泉 撮影時も気温がマイナスで、すごく寒かったんですよ。その中でも竹内さんは上着も羽織らずで。
柄本 そういえば1回も着てなかったね。
泉 着てなかったですよね。「寒くないんですか?」って聞いても、「大丈夫」っておっしゃっていて。いつでもスタンバイできているところが、すごくすてきでした。
――キャストが発表された時のコメントでも柄本さんが「Season1~3の時はもっと過酷な撮影だったとのことで、ラッキーだったなと思っています」とおっしゃっていました。
泉 カイロの貼り方の話、しましたよね?(笑)
柄本 しました! 僕、おなか側と背中側で3枚ずつカイロを上から下に縦に貼っているんです。背中にカイロを3枚並べて貼るよりも2倍の6枚貼れるので。
泉 私は逆にカイロを横に並べて貼っていく派なので、両脇腹から背中の4枚です(笑)。衣装さんがすごくたくさん用意してくださっていたので、どう貼るかっていう議論をしていました(笑)。
――この作品の見どころは?
柄本 まだ完成したものを見ていない(取材は1月下旬)のですが、冒頭のエースの登場シーンはどうなっているのかな?って気になってますね。今までの「きみセカ」シリーズとちょっと違うというのを見せているので、それがうまくいっていたらいいなと。
泉 今回の作品は、若者の集まるコミュニティーを舞台にしていて。だから、いつものゾンビ作品とはちょっと違う明るさがあってポップなので、そこは初めてゾンビドラマを見る方々にも楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。あとはエースとレイナがどう絡んでいくのか、というところですね。エースとの関わり合いの中で、レイナもどんどん心情が変化していくので。でも、どうなっていくんでしょうね?
柄本 分かんないですよね!
泉 私たちも「エースとレイナ、今後どうなるんだろうね?」って話してましたよね。
COLUMN
――今作の“推し”キャラは?
泉 私はエース。絶対、一番楽しくてかわいくて、本当に主人公。
柄本 おぉ、うれしい。
泉 かわいかったです。レイナとエースが出会うシーン、現場で私は笑ってました(笑)。
柄本 僕はレイナさん。あとは地味に僕がもしやるならやりたいのが、小西っていう役。一ノ瀬リゾートで「どうせ、お前も底辺にいたような人間だろ?」ってワンポイントで言うだけなんですけど、それを言いに現れるのに、気付かないところでゴーレムに食われてるっていうのが(笑)。その1回にすべてを懸けたいですね。レイナさんは大切なものを守り続けるっていうところがすごくすてきだなと。
――お互いの役が推しということですが、お互いの“このシーンが最高!”というところは?
泉 私は冒頭の、エースとレイナが出会うところのエースが好きです。
柄本 アハハ!
泉 エースのキャラクターがそのシーンにすごく出てるんですよね。
柄本 あれはちょっと監督の演出も入ってるので(笑)。
泉 台本を読んで想像してたより、コメディーでしたよね! 意外性がありました。
柄本 僕はラストのほうの、エースとレイナが追い込まれるところですかね。そのシーンは信頼感が必要なところだったんですけど、泉さんとやっていてすごく楽しかったっていうのを覚えています。
「君と世界が終わる日に 入門編 完全新作SP」
日本テレビ系 3月19日(日)後10.30~11.25
Profile
えもと・ときお 1989年10月17日生まれ、東京都出身。最近の主な出演作にドラマ「差出人は、誰ですか?」(TBS系)、「真犯人フラグ」(日本テレビ系)、「新聞記者」(Netflix)、映画『イチケイのカラス』など。映画『宇宙人のあいさつ』が5月19日に全国公開を控える。