PARCO劇場オープニング・シリーズの秋の陣第一弾を飾る9月の上演作品、パブロ・ピカソの『ゲルニカ』。作・長田育恵と演出・栗山民也が初タッグを組む新作舞台だ。栗山が、スペイン内戦時のゲルニカ無差別爆撃を描いた画家ピカソの『ゲルニカ』と出会って以来20年以上温めてきた構想を基に、長田育恵がゲルニカに生きる人々の人間ドラマにフォーカスして物語を紡いでいく。
ヒロインであるゲルニカの貴族の家に生まれ、閉ざされた世界にいた少女・サラを上白石萌歌が演じることがすでに決定していたが、このたび全キャストが発表された。
上白石演じるヒロイン・サラが思いを寄せる相手であり、ドイツ軍のスパイとして暗躍する人民戦線軍の兵士・イグナシオには中山優馬が決定した。中山は『Endless SHOCK』をはじめ数々の舞台作品に出演。最近も『地球防衛軍 苦情処理係』、劇団☆新感線『偽義経冥界歌』など、幅広い作品で存在感を発揮してきた。
[中山優馬 コメント]
栗山さんの作品にお声がけ頂けたこと、大変うれしく思います。舞台は一期一会なので栗山さんのディレクションの下、たくさん稽古をし、精一杯努めたいと思います。PARCO劇場のオープニング・シリーズ公演ということもあり、さらにグッと気が引き締まる思いです。どんな作品になるのか、どんなイグナシオになるのか、非常に楽しみです。たくさんの方にゲルニカの世界を見ていただけたら光栄です。
中山の他にも、ゲルニカで生きる人々を取材するカメラマン役に勝地涼、彼と同行する女性特派員記者役に元宝塚歌劇団男役トップスターの早霧せいなが出演。共に栗山作品に初登場だ。さらには玉置玲央、林田一高、後藤剛範、松島庄汰らが脇を固める。また、ヒロイン・サラの母親役でキムラ緑子の出演も決まっている。
若手から実力派まで魅力的なキャストがそろった舞台『ゲルニカ』。上白石萌歌演じるヒロインがスペイン内戦の中、この個性豊かなキャラクターと触れ合っていくことにより、どのように成長していくのか楽しみだ。
PARCO劇場オープニング・シリーズ『ゲルニカ』は、9月にPARCO劇場にて。10月以降、京都・新潟・豊橋・北九州ほかで公演予定。