2月に東京と大阪にて上演されるオフ・ブロードウェイミュージカル『Ordinary Days』の稽古場オンライン取材会が1月25日に行われた。
『Ordinary Days』は、2008年オフ・ウエストエンドで初演を迎え、翌09年にオフブロードウェーで上演されて評判を呼んだ作品。全編楽曲で進行していくソングスルーミュージカルで、日本には今回が初上陸となる。
爽快で誠実な楽曲と共に誰もが経験したことのあるような人を思い合う温かさやうまくいかず葛藤することもある日々をち密に歌で表現し、心に寄り添った作品となっている。新進気鋭のクリエーターの1人であるアダム・グウォンが、作詞・作曲を手掛けている。
主演は、ミュージカル『レ・ミゼラブル』アンジョラス役の他、昨今ミュージカルでも頭角を現す相葉裕樹が務める。元宝塚トップ娘役でミュージカル『東京ラブストーリー』をはじめ数々のミュージカルに出演する夢咲ねねをヒロインに迎え、2人の歌声が情緒的に交錯する。
作品を彩るもう一組のカップルには、ディズニー長編アニメーション映画『ミラベルと魔法だらけの家』のヒロインであるミラベルの日本版声優を演じた斎藤瑠希と、女性アイドルグループの東京パフォーマンスドールの元メンバーでミュージカル『いつか〜one fine day』などミュージカル出演が続く浜崎香帆。
男女7人組ダンス&ボーカルグループGENICの小池竜暉とパフォーマンスユニット円神の中本大賀は今回がミュージカル初挑戦。持ち前ののびやかな歌声でフレッシュに演じる。
1月25日に行われた稽古場オンライン取材会には、メインキャストの相葉、夢咲、斎藤、浜崎、小池、中本と演出の田中麻衣子が登壇した。まず、公演で登場する楽曲を歌唱披露した映像が公開され、「I‘m Trying.」を相葉&夢咲、「おとぎ話を斎藤&小池、浜崎&中本が歌唱。「Hundred Story」を相葉×夢咲×斎藤×小池と、相葉×夢咲×浜崎×中本の2バーションで披露した。
その後行われた会見で、ジェイソン役の相葉は「間にセリフもあるんですけど、ほぼゼロです。久々にこんなにたくさん歌わせていただいているなと。1曲1曲ハードルが高くて、カロリーも高いし、ヒーヒー言ってます(笑)。まだもっとブラッシュアップしていかないと…本当に、大変です」と言って、横にいる夢咲に助けを請うシーンも。「(本作は)うまくいかないことなど、日常的なシーンが多く描かれています。皆さんに共感していただけるようなキャラクターになっていると思います」と思いを語った。
クレア役の夢咲は、先ほど自身が歌唱したジェイソンとクレアの歌う「I’m Trying」について「個人的にはすごく楽しんで歌っています」とお気に入りの楽曲であることを明かし、「1曲1曲が長くてフルでつながっているので、まだ覚えることに必死ですが、早く体に入れたいです。入れないと次のステップに進めないので。自分の感情を整理したりコントロールしたり、うまくかみ合っていくためにも早く覚えたい!」と意欲を見せた。
公演は2月8日(水)~12日(日)まで東京・俳優座劇場、2月18日(土)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて。