――錦鯉さんから、森本さんと渡辺さんに「こうすると自分たちっぽくなるよ」というアドバイスはありますか?
長谷川 僕らの仕草やしゃべり方を似せるのももちろん大切な要素かもしれないですけど、それよりは自分たちが持っている錦鯉を出してくれればいい。それぞれありますから、自分の中の錦鯉。
渡辺隆 ないですよ?
長谷川 それを出してくれればいいなとほんとに思うんすよね。だからあんまりそっち側そっち側になっちゃうよりは、そっち側の方が楽しいかな~。
渡辺隆 …そっち側って何?
一同 アハハハ!
渡辺隆 でも、僕らもつらいことはありましたけど、やっぱりやってて楽しかったんで。楽しくやってくれれば自ずと錦鯉に近づくんじゃないかと僕は思います。
――今日が(取材は6月下旬)初対面ということで、森本さん、渡辺さんから錦鯉のお二人に聞いておきたいことはありますか?
森本 隆さんから見る雅紀さんの印象は? どういうふうに見えてるのかなと。
渡辺隆 僕が見た中で一番バカな人です。混じりっ気のないバカで、見ていて気持ちがいいです。見た目がおじさん、中身は子どもの逆コナン。
森本 アハハ! なるほど!
渡辺大知 初めてお会いした時、お二人はいきなり意気投合したんですか?
渡辺隆 いや、そんなことないんじゃないですか?
長谷川 そうだね。最初は別々のコンビでやってたんで。
渡辺隆 昔、所属事務所でネタ見せをやってたんだけど、(長谷川を)清掃の方だと思ったらネタ見せ始めたんで、「お前もやるんかい!」って。
長谷川 周りの人よりもすでにもうおじさんだったんですよね。僕が結構上だったもんで、ちょっとそういう誤解を与えてしまったっていう。
渡辺大知 面白い! そのエピソードもぜひやりたい(笑)。
渡辺隆 あの時、よく踏み込んでいったよね。
――楽しみなシーンはありますか?
長谷川 打ち合わせの中でいろいろ思い出したやつとかもあったんですけど、僕がただドジだっていうだけなんですけど、なんか…面白いエピソードがいっぱいありますよね。
森本・渡辺大知 アハハハハ!
長谷川 どこがって言われると…でも二人が出会った時かな! 錦鯉結成の瞬間のエピソードもちょっと面白いんですよね。それを森本くん、大知くんがやると思ったらさらに面白いかもしれない。
森本 僕はやっぱり“錦鯉の山場”ですよね、錦鯉の結成前から僕たちは演じるので、その前の出来事も描かれてくると思いますし、そこから結成、そしてM-1チャンピオンになって。皆さんが知っている錦鯉のエピソードを演じるのが僕はすごく楽しみですね。「実際はこういう気持ちだったんだ」って追体験できるようで。
渡辺大知 台本を読んでいると、幼少期のエピソードが面白過ぎて。
森本 そうそうそう!(笑)
渡辺大知 「この人が大人になったらどうなっちゃうんだろう」って想像するのが楽しいです。
長谷川 「ちゃんと社会に適応していけるのか?」って心配にもなりますよね。
渡辺大知 でもこれはお伝えしたいんですけど、台本読んでてもゲラゲラ笑っちゃうくらいすごい面白いです!
森本 面白かった!
渡辺大知 しかも5分でこんなに凝縮されてるドラマあるの?ってぐらい。
渡辺隆 でもどこまで描かれるんですかね? どうする? ドラマの中の方が先に死んじゃったら。
長谷川 いやいやいや、そんなのないよ! 聞いたことないもん、実際生きてるんだから。怖いわ、置いていかれたら(笑)。
――長谷川家、渡辺家のそれぞれの絆も描かれますが、錦鯉さんはご家族にご報告しましたか?
長谷川 もちろんしました。母親も姉も弟も、やっぱりびっくりしてましたよ。僕の幼少期の頃の話や思い出せないことを母親とか兄弟とかに聞いて思い出して、「あ~、そうだったんだ」っていう発見もありました。そして家族がめちゃくちゃ喜んでくれて、ありがたいですね。
渡辺隆 親父もめちゃくちゃ喜んでました。「いつから放送するんだ? もうしてるのか?」って聞いてきて。
一同 アハハハ!
渡辺隆 まだ撮ってもいないのに。すごく楽しみにしてます。
――このドラマは錦鯉の大逆転の物語ですが、森本さんと渡辺さんの大逆転エピソードは?
森本 僕、実は高3の時にジャニーズを辞めて教師になろうとしてたんですよ。
一同 えぇっ⁉
長谷川 ドラマ化決定じゃん! マジで⁉
森本 その時はまだSixTONESという名前ではなかったんですけど、メンバーが「もう一度6人で1曲歌わないか」って言ってくれて。それをジャニーさんにお願いしに行ったら、ジャニーさんが「だったらYOUたちもうグループ組んじゃないなよ」ってグループ名を付けてくれたんですよ。そこから6人でSixTONESという名前をジャニーさんに頂いて今に至るので、辞めようとしてた人がデビューしてテレビに出たりコンサートしたりしてるのはすごい大逆転エピソードなのかなとは思いますね。