4月に神奈川、5月に大阪で、内博貴主演の舞台『シェイクスピア物語~真実の愛~』の上演が決定した。
ここ数年続けて主演舞台に臨んでいる内が、次に挑むのはなんとイギリスの偉大なる劇作家シェークスピア。それも青春時代を演じる。
没後400年以上たちながら今もなお、世界の名声を浴びるシェークスピア。この作品は、彼の生きた足跡をたどる青春時代の物語だ。新型コロナウイルスという感染症が広がる現代と同じく、当時のロンドンでも感染症「ペスト菌」が流行する中で「ロミオとジュリエット」が書かれ、物語の構成に影響を与えたとされる。彼の遺した名作の中でも、多くの人に愛された誰もが知る素晴らしいこの名作が、どうして生まれたのかをひもときながらシェークスピアの真実の愛が描かれる。
出演は、ウィル・シェークスピア役を音楽劇『海の上のピアニスト』、舞台『ハリネズミ』など数々の舞台作品で主演を務めてきた内が演じる。
ヒロインのジュリエッタ・ド・キューブレッド役にミュージカル『レ・ミゼラブル』コゼット役に史上最年少で抜擢され歌唱力で多くの人を魅了する熊谷彩春、マーガレット・ド・キューブレッド役にこだま愛、エドワード・パーシー役に門戸竜二、フィリップ・ヘンズロー役に下村青といった多彩な俳優陣が登場する。
さらに、エリザベス女王/亡霊オリビア、またの名をダンカン・ランズウィック(二役)には真野響子、ロンドンの演劇界を束ねる大富豪の公爵エセックス卿を村上弘明が演じる。
ウィル・シェークスピアは、芝居好きなエリザベス女王下のルネッサンス演劇がにぎわうロンドンで劇作家兼俳優をしている。野心あふれる彼は世の中を変える新しい芝居を作りたいと熱望していたが、最近は思うように全く書けず不調の底にあった。そんなある日、ジュリエッタという一人の女性と出会い、初めて真実の恋を知る。ウィルにはすでに妻が、ジュリエッタには婚約者がいて、二人の恋は許されない秘密の禁断の愛だった。愛とは何か。その思いが高じて、喜劇を書くつもりが恋愛悲劇になっていき、やがて自らの体験を基にした名作「ロミオとジュリエット」が生まれる。当時の舞台は女性が演じることなど許されない時代であったが、ジュリエッタは無謀にもウィルの作品に出演し、彼自身も舞台に上がった。間もなく、嫉妬に狂う婚約者の報復と法律の罰が上演する舞台に迫る…。二人の「最後の悲しくも真実のファンタジックな愛」はどうなってしまうのか。
公演は4月15日(金)~24日(日)まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場ホール、5月20日(金)~22日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて。