『SaGaTHE STAGE~七英雄の帰還~』『楽屋―流れ去るものはやがてなつかしき―』などの作品を手掛け、舞台演出にも近年意欲的に挑戦している佐藤アツヒロが、1月18日(火)から東京・浅草九劇にて上演する舞台『告白』でオリジナル作品の原案・構成・演出に初挑戦する。
『告白』は年末年始の冬休みに、とあるコテージの屋上で繰り広げられる大学時代の友人、男女4人の交錯する思いと告白、狂おしいほどにいとおしい愛を描く物語。
キャストは今回、主人公・春日恵輔を『文豪とアルケミスト』など舞台を中心に活躍し、絵本作家としてもデビューしてマルチな才能を発揮する谷佳樹が務める。
春日と仕事を共にすることも多いフリーの写真家・江夏祥太郎を、ドラマ「花ざかりの君たちへ」などの映像作品に加え、数多くの舞台にも出演しマルチに活躍する松島庄汰が演じる。
江夏が実は思いを寄せている女性・佐伯冬香は、宝塚歌劇団星組トップ娘役として活躍し退団後は舞台を中心に活躍中の綺咲愛里が演じる。
江夏に思いを寄せていると思われている花澤千秋を、第30回日本映画批評家大賞授賞式で新人女優賞を受賞し勢いに乗る吉本実憂が演じる。
浅草九劇という空間で、まるで映画を見ているかのような時間をピアノとドラムの生演奏の劇伴と共に届ける。
[佐藤アツヒロコメント]
これまで数々の作品に役者として参加し、ここ数年では2作、演出という立場でも演劇と向き合ってきました。今回、初めて原案・構成にも挑戦します。もともと、舞台出演を重ねていく中で「こんな物語があったら面白いな」「脚本を書いてみたいな」というような想像をするのは好きでした。スタッフの方々とのセッションの中で、その想像がどんどん膨らみ“妄想のその先”のようにこの企画が実現しました。物語は、僕の“人を好きになるという気持ち”を全部詰め込んだようなものになります。僕は10代の頃、片思いばかりしていて好きな人に好きだと言うことができない思春期を過ごしました。そんな青春時代を思い出し、4人の若者を通して「好きな気持ちは誰にも奪えない」というテーマをロマンチックに、そしてちょっとサスペンスフルに描いていきます。キャストは全員、初めてご一緒する若い魅力的な俳優4人です。すでに稽古は始まっていますが、それぞれたたずまいも声も、とても人間らしい魅力に溢れていてすてきな人たちです。おそらくキャストの皆さんも自由に楽しくやってくれると思います。とにかく僕は、新しいことにチャレンジできる、そのことにワクワクドキドキしています。ぜひ浅草九劇で、『告白』という題名の裏にあるさまざまな思いを受け取ってください。きっと観劇後、今まで感じたことのないような、不思議な気持ちを抱いていただけると思います。
公演は1月18日(火)~2月4日(金)まで、東京・浅草九劇にて。