浅田次郎の大人気シリーズ「天切り松 闇がたり」を市川猿之助、市川中車、中村壱太郎、石橋正次と“愉快な仲間たち”が、2022年2月にPARCO PRODUCE朗読劇『天切り松 闇がたり ~闇の花道~』として上演する。
大正、昭和の帝都に名を馳せた義賊「目細の安吉」一家の活躍を描くこの物語。今回はシリーズ幕開けの「第一巻 闇の花道」を猿之助と猿之助率いる“愉快な仲間たち”のほか、ゲストに今や引く手あまたの俳優としても活躍する歌舞伎俳優・中車、また女方のホープとして上方歌舞伎を中心に活躍し、テレビやラジオへの出演のほか、脚本や演出にも挑戦している壱太郎を迎える。さらに、猿之助の『スーパー歌舞伎Ⅱ 新版 オグリ』にも出演したベテラン俳優の石橋も出演。
今や失われつつある粋で小気味良い江戸ことばで富裕層のお宝だけを狙い、貧しき人には救いの手を差し伸べる。義理と人情を重んじ、江戸の粋を体現したかのような「安吉一家」の胸のすく活躍を、六尺四方にしか声音が届かないという「闇がたり」によって現代によみがえらせる。
朗読劇の後には猿之助、中車を中心に舞台上で愉快で楽しいアフタートークも開催予定。
[市川猿之助コメント]
今回、猿之助と愉快な仲間たちと題して、朗読劇を行う運びとなりました。残念ながら、コロナ禍がもはや日常となっている今では、ただただ立ち止まるのではなく、さまざまな制約の中でできる限りのことを模索し、やっていくしかありません。ということで、第1回の公演として、朗読劇を上演いたします。題材は、浅田次郎先生の大人気シリーズ「天切り松 闇がたり」です。あの独特な文章のリズム、描かれる時代の雰囲気は、「闇がたり」とあるように、まさに言葉で紡ぎ出す音の世界にぴったりな作品であると思います。中車さん、壱太郎さん、石橋正次さんをはじめ、すてきな仲間たちと送る、心温まる人情の物語。現実をしばし忘れ、せめて劇場にいる一時、あやしくもまた不思議な世界にお遊びいただければ、幸いでございます。
公演は2月6日(日)東京・PARCO劇場、8日(火)愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT、13日(日)大阪・森ノ宮ピロティホールにて。