中島庸介による演劇ユニット「キ上の空論」の2024年第1弾公演、獣三作 一作め『けもののおとこ』が初日前会見を行い、作・演出の中島、主演の室龍太、共演の今江大地、井尻晏菜、久ヶ沢徹が参加した。
主人公の堀矢未衣を演じる室龍太は、「僕が演じる未衣は、最初は自覚がなかったけど色々な人と出会い、鏑木くん(今江大地)と出会って同性愛者であることに気付きます。今までは客席を意識してと言われることが多かったけど、今回は(中島から)全く意識しないでと言われて、難しいなと思いました」と話した。
今江は「誰かを好きになる気持ちは変わらないので、同性愛者ということは意識せずに演じています。ストーリーテラーのところはわかりやすく、滑舌良くしゃべろうと。るたくん(室)との関係性は元々あるし、信頼しているので楽です。気を遣わなくていい」と話した。
中島は「無自覚に人を傷付けることってあると思うんですが、そういうものを“獣”として表現してみたいと思い、この作品を作りました。空気を読めない人が多い舞台になっていて、室くん演じる未衣はお父さんの影響を受けて獣を育てていくみたいな。稽古場は和気あいあいとしていたし、室くんが締めるところは締めてくれました」と話した。
また、Aぇ! groupが5月15日にCDデビューすることについて、関西ジュニア時代の活動をともにした室と今江が祝福。室が「小さいときから一緒にやってた子らがデビューできるってうれしかったですね」とコメントした。
キ上の空論 獣三作 一作め『けもののおとこ』は、3月31日(日)まで東京・紀伊國屋ホールにて上演される。