市川海老蔵主演の『六本木歌舞伎2022』を2022年2月、東京・EXシアター六本木での公演を皮切りに福岡、大阪で上演することが決まった。
今回で4回目を迎える『六本木歌舞伎』。15年、『六本木歌舞伎』の幕開けの演目は『地球投五郎宇宙荒事』。海老蔵と中村獅童の歌舞伎への熱い思いから始まった宇宙規模の新作歌舞伎では、脚本を人気脚本家の宮藤官九郎、演出を映画監督の三池崇史が手掛け、連日満員の大盛況のまま千秋楽の幕を閉じた。
第2回となった17年の公演では、超売れっ子マルチタレントのリリー・フランキーが新解釈で描き出した『座頭市』を前作に引き続き、三池が演出。出演は海老蔵に加え、日本を代表する女優・寺島しのぶが登場した。
また19年の第3回は、芥川龍之介の代表作「羅生門」を。演出は三池が担当、出演は海老蔵、歌舞伎初出演となった三宅健が参戦。生きるための悪という人間のエゴイズムを克明に描いた文学作品を、海老蔵が四役、三宅が二役を、それぞれの役になりきっての迫真の演技で観客を魅了した。
第4回となる今回、三池は監修として参加し、日本舞踊の宗家藤間流八世宗家で舞踊・振付・演出と幅広く活躍する藤間勘十郎が演出として入る。出演は十三代目市川團十郎白猿襲名を控えている海老蔵、アクロバットやダンスなど華麗なパフォーマンスを得意とするジャニーズきってのユニットA.B.C-Zの戸塚祥太が歌舞伎に初挑戦することが決定した。前回公演の三宅に引き続いて、どんな演技を披露してくれるのか今から楽しみだ。共演は中村児太郎 市川右團次ほか。
[市川海老蔵コメント]
2015年にスタートさせた『六本木歌舞伎』も、今回で第4回を迎えることができました。毎回、歌舞伎界のみならずさまざまな分野にて第一線でご活躍をされる方々のエネルギーをお借りしながら、作品づくりに向き合ってきました。このたびは、ジャニーズグループ・A.B.C-Zより戸塚祥太さんをお迎えし、斬新で痛快な作品を生み出します。閉塞感漂う現代に風穴を開けるような『六本木歌舞伎』ならではの科学変化にぜひご期待ください。
[戸塚祥太コメント]
偉大な先輩方と同じ舞台に立てることに今から気持ちが高ぶっています。私にとって未知数である歌舞伎の世界に飛び込むことは、子どものように目に映る全てに心のときめきを感じることと思います。市川海老蔵さんの背中を見ながら、楽しみ学び、そして演じていきたいです。ぜひとも劇場にお越しください。
公演は2022年2月18日(金)~3月6日(日)まで東京・EXシアター六本木、3月11日(金)~13日(日)まで福岡・福岡サンパレスホテル&ホール、3月18日(金)~21日(月)まで大阪・フェスティバルホールにて。