古川雄大主演の舞台『シラノ・ド・ベルジュラック』が、2022年2月に東京と大阪にて上演される。
『シラノ・ド・ベルジュラック』は17世紀フランスに実在した詩人にして剣豪で、自由と勇気のあるシラノを主人公にしたエドモン・ロスタン作の戯曲。大きな鼻のコンプレックスに悩みながらも、一人の女性を慕い続けた壮麗で高潔無比なシラノの永遠の愛の物語は幾度となく映画化やミュージカル化されてきた。
19年秋から20年までロンドンのプレイハウス・シアターでジェイミー・ロイドの演出によって上演された際にはマーティン・クリンプによって現代的な脚色がなされ、前代未聞の全く新しい『シラノ・ド・ベルジュラック』が誕生、大きな話題を呼び世界中から大絶賛された。そんなマーティン・クリンプ脚色版の傑作が、ついに日本で初上演を迎える。
翻訳・演出は谷賢一が手掛ける。イギリスで演劇学を学び、翻訳だけでなく外国演出家の作品の演出補や台本執筆なども行っていて国内外問わず人気のある谷が手掛ける新しい『シラノ・ド・ベルジュラック』にご期待を。
主演の古川は近年、ミュージカルの舞台での活躍が顕著だが、満を持して10年ぶりにストレートプレイに挑む。
[シラノ・ド・ベルジュラック役:古川雄大コメント]
シラノといえば、あの特徴的な鼻。しかし今回はその鼻を付けずに、セットも飾らず、当時の衣装も着ず、小道具も使わず、身体と言葉だけで表現する新しい演出になっており、そこに原作で語られる詩の美しさの表現としてラップを加え、現代版『シラノ・ド・ベルジュラック』として生まれ変わった作品の日本初演を務めることができて本当に光栄です。そして僕自身、10年ぶりのストレートプレイへの挑戦になります。最高の作品を、そしてシラノの淡い恋物語の中に隠されるさまざまなメッセージを皆さまにお届けできるように努めます。ご期待ください。
公演は2022年2月に東京・東京芸術劇場 プレイハウス、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて。