2022年5月に東京・新国立劇場 小劇場にて上演予定の舞台『ロビー・ヒーロー』で、中村蒼が主演を務める。
『ロビー・ヒーロー』は、新国立劇場2021/22シーズン3作品の一つで、シリーズ『声議論、正論,極論,批判,対話…の物語』の第2弾として上演される。17年アカデミー賞脚本賞受賞で話題となった映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のケネス・ロナーガンが執筆した本作は、自分がやりたいことを見いだせずロビーの警備員として過ごしている若者が、思わず口を滑らせてしまったことから起きるトラブルとその顛末(てんまつ)を描く。01年にオフブロードウェー初演、翌年にはウエストエンドで上演、18年にはブロードウェーでリバイバル上演された作品だ。このたび、新国立劇場初登場の桑原裕子を演出に迎え、日本初演する。
俳優生活16年目を迎えた中村。ドラマ、映画、舞台に数多く出演してきたが、中村にとって新国立劇場 小劇場は06年に主演舞台『田園に死す』で俳優デビューを果たした劇場だ。13年に新国立劇場主催公演『つく、きえる』にて再び主演で同劇場のステージに立って以来、本作が実に9年ぶり3度目の新国立劇場 小劇場での主演作品となる。本作の演出を務める桑原裕子とは、19年に赤坂ACTシアターで公演の舞台『忘れてもらえないの歌』(福原充則作・演出)にて共に出演者としての共演経験があるが、演出としては初タッグとなり注目が集まる。
[中村蒼コメント]
正義、正論は誰かを救う一方で、誰かを傷付けてしまうものかもしれません。だからいざ行動する時には迷いが生じてしまう。今作は正義をかざす難しさと大切さを描いています。僕自身のデビューが新国立劇場で、2013年には再びこの劇場に立って、今回9年ぶり3度目になります。個人的にとても思い入れのある劇場でまたお芝居ができる幸せをかみ締めて今作に臨みたいと思います。
公演は、2022年5月6日(金)~22日(日)まで東京・新国立劇場 小劇場にて(5月1日、2日に プレビュー公演あり)。