ふぉ~ゆ~の福田悠太&辰巳雄大主演のパルコ・プロデュース2022『腹黒弁天町』を、2022年2月に東京と大阪で上演することが決定した。
本作『腹黒弁天町』は、喜劇の名手・鈴木聡が夏目漱石の名著「坊っちゃん」の世界にインスパイアされて書き上げ、94年に劇団ラッパ屋の公演として初演された秀作。それから四半世紀の時を越え、劇作家・演出家・俳優としても活躍中の松村武の演出で上演する。
パルコ・プロデュースでは、20年1月に『阿呆浪士』を上演。ひょんなことから赤穂浪士の名をかたり、しまいには討入りにまで行ってしまう“阿呆浪士”というユニークなアイデアといわば“本歌取”な手法が光る傑作喜劇を、若い俳優を中心とした座組で華やかによみがえらせて大いに好評を博した。
今回上演される『腹黒弁天町』のインスピレーションは、夏目漱石の名著「坊っちゃん」から。東京から赴任してきた若い教師が田舎町で出会う計略や陰謀にまみれた教師たち、町の有力者、マドンナ、芸者…。「坊っちゃん」の匂いがそこかしこに漂う世界観に、温かな人情とあらがいきれない現実が悲しくもおかしく入り交じる“鈴木聡節”が見事に掛け合わされた傑作だ。
本作の主人公、東京から赴任してきた二人の青年教師を演じるのはふぉ~ゆ~の福田と辰巳。グループ、個人でもそれぞれが多様なジャンルの舞台作品に精力的に取り組み、俳優としても注目を集めているのは周知のところだ。
共演には伊勢佳世、伊藤純奈、木村靖司、土屋佑壱、政岡泰志、さらに中村まこと、久保酎吉といった硬軟自在な実力派俳優が集結した。
理想と現実の狭間で思い悩み揺れ動くのは、いつの時代も変わらぬ若者の常。誰もが思い当たる人生の物語がこの春、時を越えて令和の世によみがえる。
[福田悠太コメント]
腹に据える、腹をくくる、腹が立つ。腹が付く言葉が何個か思い付きます。その中でも、トップオブ「腹」が付く言葉は「腹黒」なのではないでしょうか。「あいつは腹黒だからな〜」これを聞いただけでその人の、人となりをなんとなく想像できてしまう僕は変わっていますか? ふぉ〜ゆ〜の福田悠太です。このたび、パルコ・プロデュース舞台『腹黒弁天町』にて財前涼太役で呼んでいただきました。喜劇の名手といえば鈴木聡さん。以前、舞台『阿呆浪士』に出演させていただいた時にご一緒させてもらいまして、またご一緒できることを大変うれしく思います。鈴木さんと、今回演出の松村さんのタッグで『腹黒弁天町』は面白くなることはビッグ確定です。名だたる共演者の皆さんの中に入ることに不安もありますが、ふぉ〜ゆ〜のメンバーの辰巳君も一緒なので安心です。辰巳君にはぜひ、稽古などで僕がお芝居で迷っていたり、自信がなくなっていたり、路頭に迷っていたりしている姿を見た際には遠慮せずに励ましてもらいたいです。頼りにし過ぎるつもりでおりますのでよろしくおなしゃす。それでは、皆さま、劇場でお会いできることを楽しみに、まずは苦手なせりふ覚えを頑張ります。
[辰巳雄大コメント]
山岡大介を演じます辰巳雄大です。明治時代を生きるのも教師役も初めてなのでお話を頂いた時は役者としてシンプルに胸が躍りました。今回、共演するメンバーの福田悠太は鈴木さんと松村さんとの作品に参加していて「二人が作る作品はヤバい。面白過ぎるよ、絶対。どうしよう」と、決まった時から興奮しております。僕は鈴木さんの脚本、松村さんの演出は初めてなので、お二人とご一緒した福田の興奮を見て、自分はその福田の熱量すら超える作品にしなければいけないという謎の役者魂に燃えています。世の中、腹黒だらけです。山岡大介として生まれた感情を包み隠さず舞台上で生きられるように稽古期間を過ごしたいと思います。劇場でお待ちしております。
公演は2022年2月4日(金)~20日(日)まで東京・紀伊國屋ホール、2月22日(火)、23日(水)大阪・松下IMP ホールにて。