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黒澤明映画を舞台化した『醉いどれ天使』が桐谷健太、高橋克典ら豪華キャストで開幕!

舞台『醉(よ)いどれ天使』が、新型コロナウイルス感染症の影響に伴い当初の初日を2日間延期して9月5日に東京・明治座にて開幕した。

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日本をはじめ世界中に大きな影響を与えた名匠・黒澤明と、その多くの作品で主演を務めた三船敏郎の二人が初めてタッグを組み、1948年に公開された映画『醉いどれ天使』。戦後の混沌とした時代に生きる人々の葛藤をいきいきと描き、今なお傑作として圧倒的な支持を集めている。その日本映画史上最強コンビの原点ともいえる作品がこのたび、約70年ぶりに満を持して舞台によみがえる。

演出は、黒澤明同様海外での評価も高い三池崇史。脚本は、演劇界のみならず映像作品でも活躍する蓬莱(ほうらい)竜太が務める。

出演は桐谷健太、高橋克典、佐々木希、田畑智子、篠田麻里子、高嶋政宏など個性豊かなキャストが結集した。

戦後と同じように先の見えない時代の真っただ中にある今。不器用ながらも明日に向かって歩みを進めようとする登場人物たちが何を届けてくれるのか。現代に生きる我々に問う、衝撃の話題作にどうぞご期待を!

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[桐谷健太コメント]

今、日に日に全体がパワーアップしているのを感じますし、稽古をしていない時も、その時代や松永の感情が流れ込んできて、どんどん変化していくのを感じます。他のキャストの皆さんも、力強いうねりのようなエネルギーが一つになったり、ぶつかり合ったり、いろんなところで刹那の強い渦が現れて、とても刺激的です。きっと毎回違う世界が生まれるのだろうとワクワクしております。戦後の闇市で明日も見えない中、必死で今を生きる人たちの姿は、きっと見る人の心を揺さぶる何かがあると信じています。全員でエネルギーや波動を惜しみなく出していきますので、ぜひ劇場でギンギンに感じていただきたいです。

[高橋克典コメント]

黒澤明監督のどの作品も、若い頃から何度見たか分かりません。この『醉いどれ天使』もしかり。三池監督から聞いたところによると『醉いどれ天使』は戦後すぐに作られた、当時の4年後くらいの希望のエネルギーに溢れた作品であると。戦後の焼け野原の中から力強く立ち上がり必死に生きる全ての登場人物たち。その生きざまに心打たれます。僕が演じる真田は、幾重にも挫折を重ね、医者としての真っ当な心を持ちながらも酒に溺れる街の医者です。昔確かにいた、街の飲んだくれの頑固オヤジですね。桐谷健太さん演じる松永と出会い、ぶつかり合いながらも共に生きる中でどう変わっていくのか、ぜひご覧になっていただきたいと思います。戦争やあの焼け野原、屈辱、絶望を知らぬ我々現代の若いキャストではありますが、今また別の形で生きるのが困難な、ある種絶望と圧力の下、三池崇史監督の下、明日への希望を振り絞り、在る命の価値を感じ、演じられたらと思います。人生における時期も含め、とても今の自分に合った役だと感じています。素晴らしいスタッフ、魅力的な共演者たちと一緒に演じられることがうれしく、役者としてのやりがいを感じています。ぜひ劇場で、この熱くエネルギッシュな舞台をご覧ください。

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公演は9月20日(月)まで同所にて。大阪公演が10月1日(金)~11日(月)まで新歌舞伎座にて。

 

撮影◎田中亜紀

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