ジャニーズ事務所の4人組ユニット、ふぉ~ゆ~の辰巳雄大が主演、林翔太が共演する舞台『ネバー・ザ・シナー-魅かれ合う狂気-』が9月2日に東京・品川プリンスホテル クラブeXにて開幕。初日公演を前に、公開ゲネプロと取材会を行った。
本作は、裕福な家庭に生まれて同性愛関係にあったユダヤ人の大学生二人が裕福なユダヤ人実業家の息子を誘拐して殺害して終身刑プラス99年の懲役を宣告された衝撃の「ローブとレオポルド事件」を題材に、ハリウッドの脚本家ジョン・ローガンが執筆した戯曲を舞台化した作品。これまでにロンドンや韓国で上演され、大ヒットを記録した。
今回は、日本を代表する脚本家・映画監督である君塚良一が舞台作品を初演出。リチャード・ローブ役を辰巳、ネイサン・レオポルド役を林が務める。また本作では、二人の関係性だけでなく法廷における弁護士と検事の闘争も描かれている。
ゲネプロ終了後の取材会には、辰巳と林のほかに荒木健太朗、前島亜美、山岸拓生(拙者ムニエル)、姜暢雄、磯部勉と共に出席。登壇者を代表して辰巳と林があいさつし、作品についてや互いの印象などを語った。
[リチャード・ローブ役:辰巳雄大コメント]
翔太とは同じグループに属していた時期もありましたが、まさかこうして二人で主要人物としてステージに立つとは想像もしていませんでした。その時の自分たちに、諦めずに頑張っていたらこういう景色が見えると伝えてあげたいです。翔太とは今回初めてがっつりとお芝居をしましたが、優しさやふわふわしている部分がありつつ、芯がものすごくしっかりした男だと感じました。ただ、この稽古に入る前は「恋人としてあり」と言っていましたが、稽古をしてみたらナシかなと(笑)。翔太は優しさで包んでくれるような母性すら感じる人ですが、気付くと「あれ? 今、手のひらで踊らされている?」という瞬間があるんです。最終的に尻に敷かれそうなイメージが強くなったので、(恋人は)やめておきます(笑)。今回、僕たちはカンパニー一同、演劇をやるということに真摯(しんし)に立ち向かってきました。この作品は実話を基にしているため、(演出の)君塚良一さんを先頭にいろいろなことを調べて、僕たちなりに勉強をしてこの作品に取り組みました。濃密な稽古の時間を経て、今こうして皆さまの前で披露できたことが何よりも幸せです。千秋楽まで、気を引き締めてお届けしたいと思います。
[ネイサン・レオポルド役:林翔太コメント]
辰巳くんは同じグループの時からお兄ちゃん的存在で、小さい頃から踊りを教えてもらったりしていたので、今回、二人でがっつりとお芝居させていただけることは本当にうれしいです。お稽古場でも毎回違うお芝居を投げてくださるのですごく勉強になりましたし、刺激になりました。辰巳くんは、ローブのように稽古中もずっとセクシーでした。自宅でも動画を見たりして日々研究しているようで、日を重ねるごとにどんどんセクシーになっていたので、僕はレオポルドとしてキュンキュンしながらお芝居をしていました。なので、恋人としても「あり」です(笑)。頼りがいもあるので、世の女性から見ても恋人にしたい男性ではないでしょうか。本作は実在した事件を題材にしているので、もしかしたら心苦しくなるところもあるかもしれません。ですが、劇中にはローブとレオポルドの青春物語のような場面もありますし、見に来てくださった皆さんにエネルギーや元気を与えられる作品だと思います。そして、僕たちはセクシーな部分もどんどん出していきたいと思いますので、楽しんでいただけたらうれしいです。
公演は9月12日(日)まで同所にて。9月18日(土)、19日(日)まで、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて。