林翔太主演、七木奏音、彩吹真央、津田英佑、植本純米、G-Rockets出演の舞台「海の音楽劇 『プリンス・オブ・マーメイド』 〜海からの2000年後のおくりもの〜」 が、8月5日にこくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロにて開幕した。
本作は、海の壮大な営みや知られざる神秘を脚本や演出にドラマチックに反映させてロマンと奇跡、物語を通して「海と人との共生」を描いている。劇中では海の素晴らしさや大切さを伝えると共に、世界的に問題視されているプラスチックごみによる海洋汚染問題や海面温度の上昇による異常気象などの問題を提起し、社会貢献の一翼を担うエデュケーショナル・エンターテインメントを目指す。
そんな舞台空間をダイナミックに彩るのは、日本初の女性アクロバットダンス・カンパニーG-Rockets。海の魅力が存分に味わえる上質な舞台を創り上げる。
開幕前日、公開ゲネプロと開幕直前取材会が行われた。ゲネプロ終了後にステージ上で行われた取材会には林翔太、七木奏音、彩吹真央、津田英佑、植本純米のメインキャスト5人が登壇。人魚の王子・カイ役で主演する林の取材会でのコメントを紹介する。
――初日を迎えての心境は?
やっと初日を迎えられるという気持ちと、このコロナ禍の中で幕を開けられるということに、まずは一安心という気持ちです。
――今回は初の王子役ということですが。
王子役をいつかやってみたいと思っていたんですけど、まさか人間の王子じゃなくて人魚の王子を先にやるとは思わなかったです(笑)。でも、こういういい機会を頂いたのでしっかり人魚の王子らしくいられるように頑張ります。
――男性のプリンスの人魚を初めて見たのですが、人魚の役はいかがですか?
最初に想像したのがディズニーのアリエルだったので、上半身が裸だったらどうしようかなと思っていたんですけど(笑)、ビジュアル撮影の時に衣装がちゃんと用意されていたので、まずはそこで安心しました(笑)。
――林さんは今回フライングもかなりやってらっしゃいますが、ジャニーズといえばフライング。ですが、人魚の姿というのはジャニーズ史上初めてですよね。実際にやってみていかがですか?
たぶん(人魚の)ヒレを付けては初めてだと思います。…僕は『滝沢歌舞伎』にずっと出させていただいていたんですけど、滝沢くんのすごさを改めて感じました。歌って踊ってお芝居をして。さらにフライングもして、立ち回りもすごい数の手をこなして。というのが、近くで見ていたので分かっているつもりではいたんですけど、実際にやってみるとこんなにすごいことをやっていたんだと思って。それをポーカーフェイスでやられるので、やっぱりすごいなと思って感動しました。
――フライングを拝見した時、(堂本)光一さんとも滝沢さんとも違うなと思いました。胸を張りたいところではありませんか?
(笑)。そうですね。あとLEDで光るワッカがあって、それを片手でクルクルと回すんですけど、海外からわざわざ持って来てくださって。これはジャニーズの人はまだ誰もやったことがないって説明されたんです。ジャニーズ初!というのがここでまた一つできたのでうれしいです。
――では、最後に意気込みをお願いします。
ほんとにこの状況下でできることが奇跡だなと思いますし、本当にうれしいです。G-Rocketsの皆さんが本当に長い期間掛けて作り上げてくださったものがあって、スタッフの皆さんが感染対策をしっかりして稽古を重ねてきました。そうしてやっと明日初日というのがあるので、スタッフの皆さん、G-Rocketsの皆さんにもう金メダルをあげてもいいくらいのことだと思うんですけど、まずは明日から始まるこの公演を見に来てくださった皆さんが、この作品に金メダルをあげたいと思ってもらえるような舞台にしたいと思います。
公演は、東京・こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロにて8月8日(日)まで上演。
©海の音楽劇「プリンス・オブ・マーメイド」/撮影:市川勝弘