――BOTプロジェクトは、1人のキャラクター設定一つ取っても奥深いことが伝わってきます。
世界 (プロデューサーの)佐藤大さんや平沼紀久さんと打ち合わせを組ませていただいて、「こういうキャラにしたいです」という話をさせていただきました。「JUMP」っ子な自分が好きな世界観、設定を自分のキャラクターに落とし込みました。僕たちは物語を作れないし、物語はあくまで大さんや(小説版著者の)月島さんが作ってくださるもの。でも、キャラクターの設定やバックボーンに関しては提案もできるなと思ったんです。個人的に、BOTに関しては並々ならぬ思いがあります。記者会見の時にも説明がありましたけど、モーションキャプチャーのテストモーションのテスターとして手伝わせていただきました。開発に携わらせていただいてすごく光栄だなと思いましたし。完成版を見た時も「さらにもっとこうした方がいいです」とか、画角の撮り方とかも全部ギリギリまで話して、やっと発表前日に完成して。HIROさんもそうですし、(モーションキャプチャーを担当している)クラフターさんも世界で初のことをやりたいという思いがすごく強いんです。BOTみたいないろんな軸で動いていく企画の中で今回はアニメが発表されたわけですが、アニメ版でいえば僕のキャラクターは武内駿輔くんが声を当ててくれています。他のキャラクターの声優さんも、すごく豪華な方々ばかりなんです。
――梶裕貴さん、木村昴さん、石川界人さん、堀江瞬さん、そして武内駿輔さんと、すでにものすごく豪華な声優陣に囲まれている本作。とは言え、発表されたのはまだ5人ですね。
世界 そうなんです。キャラクターは38人いるので(笑)。
佐藤 ふふふ。多いなぁ〜。
世界 しかも、38人はあくまで“僕たちだけ”なので。あの世界には、38人以上絶対にいます。多分もっといろんな世界が広がっていくのかなと思いますし、本当に10年以上は楽しんでもらえるコンテンツになっていくんじゃないかと思います。恐れ多いですけど、ドラゴンボールや聖闘士星矢のような、時代や世代を越えても愛されるような作品になってほしいなという願いはありますね。
――話は変わりますが、通称“ユグドラシル”としても愛されるリーダーお二人。最近のお互いに対して感じていることがあれば教えてください。
世界 大樹はいつもグループ内でリーダーシップを発揮してくれて、こちらとしてもうれしいしありがたいんですけど、あまりバランスを取り過ぎると、自分がどんどん違う方向に行っちゃうよと思います。
佐藤 はははは! うーん? これはニュアンスが難しいですね(笑)。
世界 うまくバランスを取り過ぎている気がするんだよ。
――周りに気を遣い過ぎているということですか?
世界 そうですね。
佐藤 え〜そうなんですね。
世界 やりたいようにやればいいなと思う時があります。もうちょっとナチュラルでいいんじゃない?と個人的には思います。いつもこう…、“EXILE、FANTASTICSの佐藤大樹”みたいな、アーティストという壁が彼の前にはあるんです。
佐藤 なるほど。
世界 アーティストとしても佐藤大樹としても変わらない、っていうのをファンの人は求めているから。…という声をよくファンの人から頂くから。
――少しだけ、ナチュラルな佐藤さんを見たいと?
世界 そうですね。大樹はいじられるとナチュラルさが出るので、“いじってください”って言われます。だから、EXILEにいる時は先輩たちにいじられることで素を“出される”んです。
佐藤 へへへ(笑)。
世界 素を引っ張り出されるんですよね。ファンタの時はそれがあまりないイメージです。
――確かにそう言われてみると、“EXILEの佐藤大樹”としていらっしゃる時の佐藤さんは、無邪気な印象を受けます。
佐藤 無邪気(笑)。いい意味ですごくラクなんです。
世界 だから、ファンタにいる時だけです。EXILEの時は今まで通りですてきだと思うし。
――佐藤さんから世界さんに言っておきたい事はありますか?
佐藤 楽屋とかで談笑する際に世界さんに都市伝説の話を振ると、こっちが思っている3倍くらいの情報量をくれるんです。
世界 ふははは。
佐藤 僕、聞くのは好きなんですが、あんまり都市伝説に詳しくないんです。それに、意外と信じないタイプなんです。
世界 そうだよね。
佐藤 慧人とかはすごく信じるし、なっちゃん(堀)とかも都市伝説好きだから食い付くんですが、僕は意外と右耳で聞いて左耳から抜けている時があります(笑)。都市伝説に関して、もうとにかく情報量がすごいというのはあります。
――情報量はもう少し抑えめでお願いしたい?
佐藤 そうですね(笑)。興味あるメンバーはすごく好きだけど、僕はそんなに詳しくないし、性格上信じないので…。
世界 だからもう、いつの日かグッバイですね。
佐藤 へへへ。ずっとこうやっていじられるんですよ。