世界 見ていて思ったのは、あの舞台には僕と大樹がいなくてよかったのかもしれないなと感じました。僕らがいたら、多分ああいうふうにならなかっただろうなって思うんです。
佐藤 そうですね。
世界 あの6人にしかない魅力みたいなものを、存分に発揮していたと思いました。
――以前のツアーではメンバー全員で挑んだ演劇パートもありましたが、その時とはやはり全く違う印象でした。
佐藤 そうですね。
世界 個人的には父親役の大鶴義丹さんがすごかったです。あと、叔父役の加藤さんがすごく良かったです。一番最初のつかみのところで面白い一言ボケみたいなのをしていて。大樹と2人で大爆笑していました(笑)。
佐藤 ふふふ。
――お二人から6人に対して感想を言ったりはしたのですか?
佐藤 観終わった後に「大変だけど、最後まで体壊さず頑張れ」と伝えました。
世界 ケガしないように、ってね。
佐藤 …あとは照れくさいので言ってないです(笑)。
――身体も使うし、かくし芸もあり、盛りだくさんの舞台でした。
世界 それこそいろんな現場で、ずっと練習していました。さわなつ(澤本)がバスケやっていたり、慧人が縄跳びやっていたりする姿は見ていました。完成度的に「大丈夫かな?」って思いながら見守っていました(笑)。
佐藤 ふふ。
世界 心配して見に行きましたけど、本番はとても面白かったです! 失敗しても面白かったし、成功したら拍手して。なんだかほほ笑ましかったです。
――日によって結果が違うのもまた、生の舞台ならではの面白さ、でした。
佐藤 ですね。
世界 僕と大樹が見に行った時の6人によるかくし芸タイムは、諦めずに何回もやっていたといううわさを聞きました。
佐藤 成功しているところを見せたかったんだなぁ。
世界 そう。僕らに成功した姿を見せたかったと風のうわさで聞きました。さわなつが何回もトライしていたんですが、そういう姿もなんか珍しいなと思いました。すぐ諦めそうなタイプにも見えるんですが、「もう1回いいですか?」と諦めない、珍しい一面が見られました。
――ありがとうございます。そして、Jr.EXILE世代38人によるプロジェクト、「BATTLE OF TOKYO」(以下、BOT)は、ついにアニメ化も発表に。発表会見では世界さんも登壇されていましたね。まだまだ明かされていない部分も多いこのプロジェクト、少しばかり情報を頂けませんでしょうか?
佐藤 僕のアバターはイタルという名前です。性格を一言で表すなら「天真らんまん」。困った人を放っておけないから、誰に対しても世話を焼いて事件を解決しに行ったりもするんですが、それが弱点でもあるみたいな設定もあります。あと、ちゃんと決めゼリフみたいなのも考えたんです。
世界 あったね。「任せろ!」みたいな感じじゃなかった?
佐藤 「ドキドキするだろ?」みたいな感じでした(笑)。ちょっとクサいやつです(笑)。
世界 結構クサいやつなんだよね(笑)。
――皆さん、それぞれどのようにプロフィールを構築したのですか?
佐藤 なんかキャラクターのプロフィール欄に記入項目がたくさんあって。例えば「好きな食べ物」や「嫌いな食べ物」みたいなところから、それこそ決めゼリフまで決めています。
世界 これからそういう…いわゆる“公式からの供給”があります。もうすぐですよ。
――大変ありがたいです…!
佐藤 各キャラクターをリストでまとめていったらめっちゃ面白いですよね。…あ、設定思い出した! イタルの好きな食べ物は長崎ちゃんぽん。そして「銀河一楽しいだろ?」っていう決めゼリフがあります(笑)。
世界 そういえばイタルって名前決めるの、すごく早かったよね。
佐藤 そうですね! もう決めてました。絶対これ、って。
世界 結構ギリギリまで悩んでいるメンバーもいる中で、イタルだけは早かったですね。一番早かったんじゃない?
佐藤 もう、一番でした。昔、好きな漫画の主人公がイタルって名前だったんです。
世界 はははは!
佐藤 で、僕がもし芸名で芸能活動をするなら○○イタルにしようと思っていたんです。だからBOTで自分のアバターができるって聞いた時、ちょうどいいなと思いました。
世界 あとさ、イタルはキック力が強いとかも言っておいた方がいいんじゃない?
佐藤 そうだ! Astro9で一番運動神経がいいんです!
世界 ちなみに僕、テクウは炎を使います。結構ミステリアスなキャラクターではありますね。飄々(ひょうひょう)としていて、あまり本心は言わないタイプです。ただ、核心は突いていくよという感じです。結構、本質部分を大事にしているキャラクターです。CVを担当していただく武内(駿輔)さんとも少しだけ話をさせていただきましたし、記者会見で一番最初にCVが発表されたのがテクウだったので、ファンの人も「別の人が声をやるんだ!」みたいな反応もあってワクワクしました。テクウってこういう感じなんだ、という反応もいただいてすごく面白かったです。BOTの世界では、人によっては一貫してこのキャラはこういうキャラクターですという感じで動かしていく人もいると思いますし、やっぱりこうしていきたいという人も出てくると思うんです。本当になんでもアリな世界なので(笑)。そこに対して、テクウさんは都度関わってくるんじゃないか、というような裏設定もあったり…。名前も、カタカナだけでなく漢字表記もあったり、果たして日本人なのかどうか…。とにかくいろいろあります。