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音楽朗読劇『マインド・リマインド~I am…~』開幕!

関西を拠点に活躍する“ちょうどいい”イケメン演劇集団・劇団Patchとカンテレが全面タッグを組み、一緒に舞台を作り上げて、関西からエンターテインメントを盛り上げていく企画「カンテレ×劇団Patchプロジェクト」。その第1弾となる音楽朗読劇『マインド・リマインド~I am…~』(作:古家和尚、演出:木村淳(カンテレ)が、12月26日(土)に大阪・サンケイホールブリーゼ開幕。初日公演の前に公開ゲネプロが行われた。

劇団Patchは、ワタナベエンターテインメントが関西版D-BOYSの誕生を目指して、2012年に3,000名を超える応募者からオーディションで選ばれた1期生で結成。現在は4期生までの中山義紘、井上拓哉、松井勇歩、竹下健人、三好大貴、星璃、吉本考志、近藤頌利、田中亨、納谷健、尾形大吾、藤戸佑飛の12人で構成され、全員が関西出身。劇団名は、関西弁で一生懸命を意味する‟必死のパッチ”に由来している。そんな彼らの特徴は、“ちょうどいい距離感のイケメン集団”。

このプロジェクトは、結成8周年を迎えた劇団Patch(パッチ、8ッチ)と8チャンネルのカンテレが今年8月8日に始動を発表。当初は今年3月に情報解禁の予定だったが新型コロナウイルスの感染拡大を受けていったん見送り、できる限りの安全性を追求してコロナ禍でも何とか作品を届けるべく、舞台の内容をオリジナルストレートプレイから朗読劇に変更。最大限の感染防止対策を行い、観客数を半分にして上演できるよう調整して上演にこぎ着けた。

音楽朗読劇『マインド・リマインド~I am…~』は、ある特定の香りから記憶が呼び起こされる“プルースト現象”の音楽版。登場人物はロボットのエンジニアをしている主人公の「僕」、「僕」の恋人で音楽好きな「彼女」、「僕」の友人でもある「彼女の弟」、「僕」が訪れるクリニックの「医師」の4人。

「僕」には、結婚の約束をしている「彼女」がいる。街中で、泣いていた「僕」に「彼女」が声をかけ、ハンカチを差し出してくれたのが二人の出会いだった。その場所で聴こえていたのは、「僕」が学生の頃、両親を交通事故で亡くす前にいつもリビングで流れていた曲だった。「彼女」と親しくなるのに時間はかからなかった。そして、たくさんの時と思い出を重ねた今…「僕」は、悩んでいる。「彼女」のことを、「僕」は本当に愛しているのか…と不安でたまらなくなり…この世の中で誰よりも愛しているはずなのに、『「彼女」はロボットなんじゃないか?』という疑惑に囚われてしまった「僕」。完璧過ぎる「彼女」の存在…。「ただの自分の妄想なのでは?」という葛藤と「自分は何か大きな陰謀に巻き込まれているのではないか」という恐怖に耐えられなくなった「僕」は、「医師」の元を訪れる。「医師」との問答、そして「彼女の弟」の登場によって明らかになる衝撃の事実。近未来を舞台に、会話の中で繰り広げられる心理戦のラブサスペンス。そこに美しい音楽と歌声が加わり、より一層幻想的な空間を創り出す音楽朗読劇。いったい「僕」は何者なのか?というストーリーだ。

劇団Patchメンバーが、公演ごとに組合せを変えて「彼」「彼女の弟」「医師」の役で3人ずつ出演。また、ヒロインである「彼女」をWキャストで演じる谷村美月と入山法子との組み合わせも見どころで、全部で9パターンの組合せが実現している。

ゲネプロは、大阪公演千秋楽に登壇するメンバー(「僕」・松井勇歩、「彼女」・入山法子、「彼女の弟」・中山義紘、「医師」・藤戸佑飛)が登場。ゲネプロの後には、劇団Patch代表の中山をはじめ、井上拓哉、松井勇歩、近藤頌利、納谷健、谷村美月、入山法子の7人が出席し、囲み会見が行われた。

会見で、中山は翌日に迫った初日について「今年は劇団Patchにとってもリスタートの年で、いろいろと考え直すきっかけが多い年でした。初日を迎えられること自体、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。マスクやフェイスシールドなど感染対策を徹底した稽古場で、演出・木村さんも演者の顔を見づらい中での稽古でありましたが、なんとかお客様を招く準備が整ったことが本当にうれしく思います。作品的にも人間の愛、人間が考えていることとはなんだろう?というものが題材なので、それを生の人間が舞台上で演じることがピッタリの作品だなと思います。全員で力を合わせた良い作品ができたと自信があります!」と、初日を迎えた感想を語った。

Wキャストでヒロインを演じる谷村は「自分はコロナ禍の中でも舞台に立つことができていた方でしたが、今回、お稽古をしていて、マスクで相手の表情が読めない難しさを痛感しました」とコロナ禍での稽古を振り返り、入山は「単身で大阪に2週間滞在し、ほとんどが稽古場とホテルの行き来と気分転換に公園に散歩くらいでしたが、そんな中でも大阪の人のパワーというのをとても実感しました。ちょっと異国に来たような気分で、とっても楽しい滞在期間でした。毎日、面白いことをPatchの皆さんと谷村さんがしてくれるので、安心して楽しくお稽古を過ごさせてもらいました(笑)。明日の初日が楽しみです。お客様に安心して楽しんでいただけるように頑張ります」と大阪の印象も交えて思いを伝えた。

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