今年4月から7月にかけて上演を予定していたが、コロナ禍で中止を余儀なくされていたミュージカル『EDGES-エッジズ-』の日本初演。12月上旬に、クリエーティブスタッフ・出演者をチームBLUEとチームREDの2チームに分けたスタイルで、東京・新国立劇場 中劇場にて連続上演することが決定した。
本作は、日本でも大変な注目を集めて高い評価を得た映画『ラ・ラ・ランド』の作詞、『グレイテスト・ショーマン』の楽曲を手掛けた作詞・作曲デュオ、パセック&ポールこと、ベンジ・パセックとジャスティン・ポールが学生時代に生み出したデビュー作。出演者は4人のみで、一つのテーマの下に1曲1話完結の楽曲をオムニバス形式でつづる“ソングサイクル”という新しい形のミュージカルだ。
物語に登場するのは、日々を精一杯生きながらもふとした瞬間に抱えた胸のモヤモヤに懊悩(おうのう)する若者たち。「自分は誰? 何になりたい?」「これは愛だと思うから あなたも私を愛してほしい」。…感情の爆発、周囲の期待からの逃避、人間関係の軋轢(あつれき)。大人になるってどういうこと…? 愛、責任、アイデンティティー、人生の意味を正直に問うミュージカル。若者も、かつての若者も、きっとどこかに共感し、ときにさらけ出される感情にニヤニヤしつつ、切なくも美しいメロディーに酔いしれるに違いない。
チームBLUE:12月3日(火)~6日(日)
演出:元吉庸泰
音楽監督:園田涼
出演:太田基裕、矢田悠祐、増田有華、菜々香
チームRED:12月7日(月)~10日(木)
演出:荻田浩一
音楽監督:奥村健介
出演:林翔太 藤岡正明 実咲凜音 梅田彩佳
[太田基裕コメント]
コロナの影響で中止になってしまった演目が、こんなにも早く上演できるとは思いませんでした。まだまだ予断を許さないですが、こういった状況の中でもお客様に楽しんでいただけるモノを、寄り添えるモノを少しでも表現できればいいなと思っています。劇場でお待ちしています。
[矢田悠祐コメント]
再度上演決定となり、とてもうれしいです。同じ作詞作曲家コンビで、以前自分が出演したミュージカル『DOGFIGHT』や、ブロードウェーで拝見した『Dear Evan Hansen』はどれも楽曲が素晴らしかったので、今回の『EDGES』もとてもすてきな楽曲との出会いとなることを期待しています。皆さんもぜひ劇場で共に楽しみましょう。
[林翔太コメント]
今回、中止になっていたEDGESが再度公演できることになり本当にうれしいです! 前回、稽古が進んでいた中で中止が決定した時はとにかく悔しくて残念でした。いつか必ず上演したいと思い、中止になってからもEDGESの曲を聴き口ずさんだりしていました。それがこんなに早く再び上演が決まり、話を聞いた時からすごく楽しみで仕方ありません。2020年のいろいろな気持ちを全て出し切り、見ていただいている皆さんに何かを伝えられたらと思います!
[藤岡正明コメント]
新型コロナウイルスの影響で世界中が甚大な被害に見舞われている今、EDGESという新たな作品と出会えること、一人の表現者としてその舞台に立てること、そして何よりも、この作品をお客様に見ていただけることに心から感謝しております! これはもうひたすら一生懸命に、がむしゃらに作品とそしてキャストスタッフと向き合いながらお客様に喜んでいただける作品づくりに取り組んでいきます!
(メインカット左上より)太田基裕、矢田悠祐、林翔太、藤岡正明、増田有華、菜々香、実咲凜音、梅田彩佳