佐藤隆太主演で2018年10月に日本初演された舞台『いまを生きる』が、初演に引き続き佐藤主演、生徒役などに新たなキャストを迎えて来年1月に再演することが決定した。
『いまを生きる』は、1989年にロビン・ウィリアムズ主演、ピーター・ウィアーが監督務めて製作されたアメリカ映画を元に、2016年12月にオフブロードウェーで舞台化された。映画は第62回アカデミー賞脚本賞を受賞、映画版で脚本を担当したトム・シュルマンが舞台版の脚本も手掛けて話題となった。
2018年に佐藤隆太が主演を務めた日本初演は、映画版のロビン・ウィリアムズ演じる新任教師キーティングとも違った、生徒と真摯に向き合うオリジナルの佐藤版キーティングになっていて、思春期の少年たちが自由に生きることの素晴らしさに目覚める輝きを鮮烈に描き、好評を博した。
今作も初演に引き続き、演出は上田一豪。佐藤演じる主人公、厳しい規律で縛られてきた男子高校生たちに新たな視点や影響を与える若き教師ジョン・キーティングが物語の中心となる。
新たなキャストには、厳格なノーラン校長役に佐戸井けん太、生徒の一人であるニールの父・ペリー氏役に飯田基祐、ノックスが一目ぼれするクリス役に小向なるが決定。生徒役には、転校生のトッド役に佐藤新(ジャニーズJr.)、中心的存在のニール役に瀬戸利樹、無邪気なノックス役に影山拓也(ジャニーズJr.)、純粋なミークス役に基俊介(ジャニーズJr.)、正義感があるチャーリー役に三宅亮輔、素直でまじめなキャメロン役に市川理矩と、今後の活躍が期待される注目の若手俳優がそろった。ニューイングランドの全寮制学院を舞台に、そこへ赴任してきた英語教師と学生たちの詩を通した交流を描く不朽の名作が、新キャストを迎え、来年よみがえる。
[佐藤隆太 コメント]
こうしてまたキーティング先生を演じる機会を頂けて、本当にうれしく思っています。中学生の時に見た『今を生きる』はとても衝撃的で、その後もずっと自分の中に残り続けている大切な作品です。役者という世界に思い切り飛び込む事ができたのも、この作品に、そしてキーティング先生に背中を押してもらえたお陰のような気がします。初演のメンバーとは稽古、本番の中で、共に悩み、笑い、しっかりと心のつながりを持てたように思います。今回、また新しい共演者の皆さんと自分がどのように心を通わせ、どんな“ものづくり”ができるのか、緊張と期待でいっぱいです。ぜひ僕らの新しい教室をのぞきに来てください。
公演は2021年1月16日(土)~31日(日)まで、東京・新国立劇場 中劇場にて。大阪、愛知公演あり。