10月東京、11月大阪で上演される舞台『おかしな二人』の制作発表が9月2日(水)に行われた。
ブロードウェー随一の喜劇作家ニール・サイモンの代表的コメディー『おかしな二人』(1965年)。映画化・ドラマ化され、大ヒットを博し、満を持して1985年に発表されたのが『おかしな二人・女性版』。この名作を、大地真央と花總まりの初共演で舞台化する。演劇界きってのコメディエンヌ・大地真央が“無精者”のオリーブ役。『エリザベート』のタイトルロールを宝塚初演から務める花總まりが、“几帳面”過ぎるフローレンス役を演じる。正反対の性格の“おかしな二人”が、共同生活の中で衝突を繰り返しながらそれぞれの幸せを見いだすまでの姿を描く、抱腹絶倒のウェルメイド・コメディーだ。
制作発表会見には大地真央と花總まり、潤色・演出を務める原田諒が登壇。大地と花總が本作への意気込みなどを語った。
大地は「どんな作品にもコメディー要素を入れたいと思っていて、どんな悲劇でもクスッと笑える部分を大事にしてきました。今回も喜劇ですが、その裏にある人間ドラマを大事にしたい。私が演じるオリーブがどういうふうに感じながら今を生きているのかという部分を大切に、たまたまとても変な人が2人いるというふうになればいいのかなと思います」と語った。
一方の花總は「コメディー作品に出演した記憶があまりなく…。最近は歴史上の重い作品で最後はだいたい死ぬという、毎日神経をすり減らして演じる役が多くて…。(今作では)逆に自分を爆発させたいなと。今まで自分でもやったことのない役柄なので。大先輩の大地さんとご一緒させていただけるのでそれだけでも幸せですし、そばでこんなに勉強できる機会はそうないと思うので。コメディーは難しいと思うのですけれど、気負わずにひたすら大地さんについていって、テンポ感を大切に頑張っていきたいなと思っています」と、本作に懸ける思いを述べた。
大地、花總の他にもシルビア・グラブ、宮地雅子、平田敦子、山崎静代らが二人の女友達を、芋洗坂係長、渡辺大輔が二人をかき乱すスペイン人の兄弟を演じる。
公演は10月8日(木)から25日(日)まで東京・シアタークリエ、11月5日(木)から8日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて。