先日発表されていたPARCO劇場オープニング・シリーズの一作、前川知大演出、亀梨和也主演舞台『迷子の時間』-「語る室」2020- の全キャストが決定した。
本作は作・演出家の前川知大が、2015年に自身が主宰する劇団イキウメで上演された『語る室』をベースに『抜け穴の会議室』以来10年ぶりの登場となるPARCO劇場のオープニング・シリーズにふさわしい2020年版として新たに送る一作。深遠さを増した独自のSF的な世界観から今を生きる意味を私たちに問い掛けてくる前川ワールドの真骨頂といえる作品を、2015年の蜷川幸雄演出の音楽劇『靑い種子は太陽のなかにある』以来5年ぶりの舞台出演となる亀梨和也とのタッグでお届けする。
注目のキャストは……。主演の失踪した子供の叔父で奇妙な幻覚に悩む警察官をストレートプレイ初となる亀梨和也。警察官の姉で失踪した息子の母親役を映画、ドラマ、舞台と多くの作品に出演し、2018年の現代能楽集Ⅸ『竹取』以来2年ぶりの舞台出演となる実力派女優の貫地谷しほりが務める。さらに、父の死を知り実家を目指すヒッチハイカーを時代劇からコメディーまで幅広いジャンルで活躍する浅利陽介、帰ることのできない未来人を『恐るべき子供たち』『ねじまき鳥クロニクル』で好演し、目覚ましい活躍を見せる松岡広大、奇跡を信じてうそをつき続ける霊媒師を、平田オリザや松井周演出作品に多く出演する古谷隆太、浅利演じるヒッチハイカーの妹で遺品から亡き父の秘密に迫ろうとする娘を舞台を中心に活躍の幅を広げている劇団モダンスイマーズ所属の生越千晴、幼稚園送迎バスの運転手で失踪した弟の帰りを待ち続ける兄をさまざまな作品で印象を残し続ける忍成修吾が演じる。前川の創る独特な世界で、実力派のキャスト陣が起こす化学反応にこうご期待!
公演は11月7日(土)~29日(日)東京・PARCO劇場、12月8日(火)~13日(日)大阪・サンケイホールブリーゼにて。さらにこのたび、本公演の配信も決定した。詳細は後日公式ホームページにて案内予定だ。