韓国発の大ヒットミュージカルがやってきた。ミュージカル『メイビー、ハッピーエンディング』が、8月11日(火)に東京、日比谷・シアタークリエにて開幕。初日前日の8月10日(月)に公開ゲネプロが行われた。本作は2006年に韓国で初演され、人間よりも人間らしいヘルパーロボットたちが織りなす温かく切ない物語。初の日本人キャストでの上演となる。
元持ち主との再会を夢見て日々を過ごす旧型ヘルパーロボット・オリバー役を浦井健治が、同じく旧型ヘルパーロボットで活動的な明るいクレア役を中川翔子と花澤香菜がWキャストで、オリバーの元持ち主のジェームズ役を坂元健児とミュージカル初出演となる斉藤慎二(ジャングルポケット)が同じくWキャストで演じる。公開ゲネプロに合わせ、初日を控えた浦井健治、中川翔子、花澤香菜、坂元健児、斉藤慎二(ジャングルポケット)がコメントを寄せた。
――初日を控えた今の思いは?
[浦井健治(オリバー役)]
「いよいよお客様が入っての上演ということで、稽古場からみんなで和気あいあいとやってきたものがようやく花開く、と言いますか。ほっこりしていただくような時間を皆さんと一緒に過ごせるということで、本当にハッピーな気持ちでいっぱいでございます。このメンバーならではの日本版になるんじゃないかなと思っています」
[中川翔子(クレア役・Wキャスト)]
「本当に全身がフワフワしていて夢なんじゃないかなって思ってしまうくらい、シアタークリエに立てるということが、本当に人生において特別なことです。物語もとっても幸せな気持ちになれて、毎日笑顔いっぱいで稽古に励んでまいりましたので、全身全霊でクレアを楽しみたいと思います」
[花澤香菜(クレア役・Wキャスト)]
「(劇場に入って)舞台を見た時に本当にすてきで、一目見た瞬間にメイビー、ハッピーエンディングの世界に入れるような感じの作りになっていてとってもワクワクしました。クレアを演じられるのを楽しみにしております」
[坂元健児(ジェームズ役・Wキャスト)]
「約一カ月間稽古してきて、すごく面白い作品になったと思ってます。初日が迎えられる喜びを味わいたいですね。今はとにかく気を引き締めて、初日を迎えることを願っております」
[斉藤慎二(ジェームズ役・Wキャスト)]
「素晴らしい方々と共演できることを本当にうれしく思っています。新宿のルミネというところでは何度も立たせていただいたんですけども、全く緊張感が違うなと言うか(笑)。僕はミュージカル初出演ということで、出演者の皆さんやスタッフさんにもたくさん迷惑を掛けたり、いろいろと分からない部分が本当にたくさんあって、それを修正していくことで精一杯な毎日だったんですけど、一つずつ形ができていく中で、自分も皆さんの一員になれたことを本当に幸せに思っています」
――注目してほしいシーンは?
浦井「本当に心温まるストーリーです。そのピュアさと言いますか、“ピュアピュア”な感じが一番出ているのが、蛍を見に行くシーンだと思います。蛍の幻想的な輝き、一瞬のきらめきなのかもしれないですけれど、それが永遠の愛と言いますか。幸せな瞬間として心の中に残る、そんなシーンじゃないかなと。オリバーとクレアを通して、演劇って消えちゃうものだけど、きっと一生心に残るんじゃないかな、というところがリンクしているような気がするので。その素晴らしさを体感していただけたらなと思います」
中川「この作品は音楽が本当に素晴らしくて、もう一日中胸の中に音楽がぐるぐる回ってしまうぐらいです。なのでオリバーとクレアは最初対立をしているのですけれど、音楽でどんどんとお互いの気持ちが出ていって、そして稲妻に打たれたみたいにハーモニーが重なり合っていく。本当にすてきで、ミュージカルってなんて美しい世界なんだろうって、演じながら本当に幸せを感じております」
花澤「心の触れ合いが一番の見どころかなと思います。ジェームズとオリバー、そしてクレアとオリバーの関わりがどうなっていくのか注目してほしいのと、坂元さんと斉藤さんがいろんな形で舞台に出てくるのがすごく楽しみで(笑)。いつも笑いをこらえるのが大変なんですけど、そこも注目していただきたいなと思います」
坂元「個人的なことで言わせていただきますと、ジェームズという役はいくつかキャラクターを演じさせていただいております。たった5秒しか出ない役もありまして、そのたった5秒のために早替えを5秒でやるという、そんなシーンがありますので、注目していただけたらうれしいです(笑)」
斉藤「(オリバーとクレアの)ドライブのシーンですね。音楽が本当に素晴らしいんですよね。リズムを取りたくなるような、本当に二人の雰囲気が素晴らしくて、そこはいつも見ていてなんかワクワクするシーンというか。注目してもらいたいなと思ってます」
公演は8月30日(日)まで同所にて。
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