10月４日（日）から、東京・東京建物Brillia HALLにて、ヴィレッヂプロデュース2020 Series Another Style『浦島さん』『カチカチ山』の上演が決定した。
株式会社ヴィレッヂの主軸である劇団☆新感線公演は、このコロナ禍のあおりを受け、春と秋の公演中止を余儀なくされた。この状況下でも、何かできることはないかと試行錯誤する中、今から25年ほど前にいのうえひでのりが演出し、若かりし劇団☆新感線の劇団員・橋本じゅんと山本カナコが演じたタヌキとウサギの二人芝居『カチカチ山』よりヒントを得て、密にならないキャスト、密にならないスタッフによる、“今ならでは”の二人・三人芝居への挑戦へ至った。
演目は、太宰治の小説「お伽草紙」を原案に、「浦島太郎」ならぬ『浦島さん』と、かつての『カチカチ山』という今昔おとぎ話。演出は劇団☆新感線のいのうえひでのりが手掛ける。『浦島さん』の脚色は、圧倒的な筆力で二重三重の織物のような劇構造の中に真実を構築する倉持裕、『カチカチ山』の脚色は、人間の善悪を織り込んだ駆け引きめいた心のひだを書かせたら日本一といわれる青木豪。この二人が才筆を振るい、最高の台本を作り上げる。
それぞれの物語の主演を務めるのは福士蒼汰と宮野真守。実は、本作の発表と相まって今年の秋に上演予定だった福士主演、宮野出演のいのうえ歌舞伎『神州無頼街』が2022年に上演を延期することが決定した。惜しくも公演延期となった作品でタッグを組む姿が待ち焦がれる福士、宮野が、この企画に改めて共鳴し、『浦島さん』『カチカチ山』で主演することになった。二人は『髑髏城の七人』Season月＜上弦の月＞＜下弦の月＞のダブルチームでそれぞれ主演を務めたが、今回はそれぞれの物語を背負い、劇場に降り立つことに。
そして『浦島さん』の共演には、『髑髏城の七人』Season月でも座組を共にした劇団☆新感線の羽野晶紀と粟根まこと。『カチカチ山』の共演には、東京・本多劇場の再開の旗艦ともなった無観客生配信公演で、初の一人芝居を堂々と演じ話題を呼んだ井上小百合。これまで苦楽を共にしてきた劇団のベテランと、いのうえ演出に初参加の若手が、それぞれの作品に華を添える。
今だからできること、今だからこそやってみたいこと。本作はヴィレッヂプロデュースが送る、まさに今昔おとぎ話だ。
［『浦島さん』出演：福士蒼汰 コメント］
この状況で何か自分にできることはないかとずっと考えていたところに、今回のお話を頂きました。いろんな葛藤がありましたが、スタッフの方々がさまざまな思いでつくってくださった機会なので、全力で挑もうと決心しました。まだまだ予断を許さない中ですが、皆様が明るい気持ちになるエンターテインメントにできたらと思っています。宮野さんとの共演は2022年『神州無頼街』に持ち越しになりましたが、今回もまた、ある種「一つの月を二人で形作る」んだなぁと感慨深い気持ちです。お互い成功させて、２年後に向けて、さらに期待を膨らませたいと思います！ 三人芝居は初めてなので、期待と不安が入り混じっていますが、濃い時間になると思うので待ち遠しいです。さらに今回は配信もあるので、より多くの方々に届くことを祈っています！ 皆様の心の栄養になるよう、精進したいと思います！
［『カチカチ山』出演：宮野真守 コメント］
『神州無頼街』の延期が決定し、やはり僕も悔しい思いがありました。なので、僕らの思いを何か届けられる方法がないか、どんな形になるか分からないけど、前に進める方法はないかと思っていたので、今回の企画は本当にうれしかったです。ただ、『神州～』での福士君とは本当に楽しみにしていた共演だったので、また共に舞台に立てないのは残念ですが、僕は「福士蒼汰」が大好きなので、今回も一緒に、思いを一つにしてお芝居を作っていける場所に居られることが、うれしいし、ありがたいです。今回の公演、実は、とても緊張しています（笑）。二人芝居と言うことは、出突っ張りって事ですし……。セリフ覚えられるかなぁ……（笑）。でも、この状況でも、皆さんにエンターテインメントを楽しんでもらうべく、気合を入れて臨みますので、ぜひ、楽しみにしていてください。
公演名称：ヴィレッヂプロデュース2020 Series Another Style『浦島さん』『カチカチ山』太宰治著「お伽草紙」より
公演期間：10月４日（日）～17日（土）
脚色：『浦島さん』倉持裕／『カチカチ山』青木豪
演出：いのうえひでのり
出演：『浦島さん』福士蒼汰、羽野晶紀、粟根まこと／『カチカチ山』宮野真守、井上小百合
[配信情報]※全ステージLIVE配信予定
配信サービス：PIA LIVE STREAM
チケット料金：￥2,273＋税
チケット購入：チケットぴあ
※配信チケットの発売日、配信の詳細は公式サイトにて後日発表予定
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