――アプローチするのにラブリンみたいに遠回りはしないですか?
しないですね。先に「好きになっちゃった」って言うかもしれないです。で、そこから判断してもらいます。
――普段SNS等でご自身の存在を知ってもらうためにしていることはありますか?
SNSで発信する時は、ちゃんと文章を書いています! 写真だけでいいねされがちというか。それが嫌だから、ちゃんとその時の自分の思いを書きますね。SNSを真面目にやっていると思います。投稿時間を考えたりとか、統計学的にSNSがどの時間が一番稼働するかとか考えて。それは全て、作品を見てもらうためにやっています。だから自分も統計を取る感覚でやっていますね。この作品だとこういう反応が来るな~とか、このキャラは反応がいいなとか。できれば僕はそういう差をなくしたいと思っていて。全部に対して同じ熱量で応援してくださったらうれしいなって。僕…すごく嫌なんですよ、文章読んでるのかな?って思っちゃうコメントをされるのが。こっちは作品を見てもらいたくて真面目にやっているから、その言葉をしっかり受け取ってほしい。
――以前、役っぽい口調というか書き方で、ツイートされている時もありましたよね。
そうですね。役が出てきちゃったらそういうツイートとかもします。思いついたらその都度やっていますね。
――役が私生活にも出てきたりするタイプですか? オンオフしっかりする方?
わかんなくなります。オンオフってなに?ってなります。幸子の写真が貼ってある部屋ですごく落ち着くとか、それは入り込んでいるっていうことでいいんですかね…? 今回に関して言えば、撮影現場にずっと泊まり込んでいたので、ずっとラブリンだったかもしれないです。いい集中状態でいられました。
――しかも共感が強いからこそ、役とのシンクロ状態がより強かったのでは?
俺だ!って思ってました、もう。俺自身がラブリン(笑)。山田裕貴はあの時はいなかったと思う。色んな点で問題はあるけど、すごく悲しい奴なんですよ、ラブリンは。なんか、演じていてかわいそう過ぎてつらかったです。
――変態性がクローズアップされがちですけど、大事なのはラブリンの境遇や彼の行動の意味を知ることかもしれませんね。
はい。僕はそう言うところを見てほしいなって思います。やっぱり“裸”とか“変態行為”という部分だけがキャッチーに捉えられるのは嫌だな。山田裕貴がこういうことしているから見ようっていう見方はしないでほしい。ストーリーを見たら絶対いい作品だってわかってもらえるから。
――最後に、秋田さんに伝えたかったメッセージを。
本当に汐梨ちゃんでよかったって思っています。お芝居も現場での距離感も含め、本当に幸子として心をかき乱してもらえたので。それはふとした瞬間、先生に対してヤキモチやいてるじゃんって思える一瞬の表情だったりとか。役に入り込んでくれて、すごく有り難かったですね。スタッフさんたちも含め、みんなですごい女優さんになるだろうねって言ってました。もちろん今もすごくステキだけど。すごく素直だし、台本の読み方というか、本当にそのままを出せる子だから。役者としてすげぇなって思います。
秋田汐梨インタビュー
――秋田さんは役が私生活にも出るタイプですか?
役に入っているときと入っていないときがよくわからなくて。多分普通に、撮影が終わって撮影現場を離れたら自分に戻ってると思うんですけど。今回は、私生活でもふとしたときにベットの下が気になって、“ベットの下に誰もいないよね!?”ってなっちゃったことはありました(笑)。いるわけないんですけどね(笑)。
――役作りする中で困った時には誰かに相談しますか? 一人で悩むタイプ?
今までは監督と相談することはあっても、共演者の方に相談するって機会があまりなくて。でも今回は、山田さんと富田さんには結構相談していました。山田さんには、不安に思っていることを聞いていただく機会が多かったと思います。富田さんは前回「3年A組」でもご一緒していたので、今回もたくさん引っ張ってもらって。ご飯にも何回かご一緒させてもらって相談して、アドバイスをもらってました。
――親友役ということもあって、より距離感近くできたかもしれませんね。
そうですね。今回かなりグッと縮まった気がします!「3年A組」が終わった時にポストカードにメッセージを書いてくださって。その時の言葉は、常に大事にしています。私が役に入る瞬間がわからないっていう相談をした時に、「役に本当に入ってたなら、役に入る瞬間なんてわかってたまるかって私は思います」って書いてくださって。本当にすごい方です。本当に皆さんに助けていただきました。山田さんもそうですし、富田さんもすごく引っ張ってくださって。撮影以外でも本当に幸子として接してくださったおかげで、幸子でいられました。
――普段SNS等でご自身の存在を知ってもらうために、していることはありますか?