田中哲司、大森南朋、赤堀雅秋の演劇ユニットが約5年ぶりに復活。12月15日(日)の、本多劇場での東京公演を皮切りに、地方6カ所にて、コムレイドプロデュース公演『神の子』の上演が決定した。
5年以上前のとある日、かねてから親交を深めてきた田中哲司、大森南朋、赤堀雅秋の3人が、しがらみにとらわれず、俳優たちが真摯(しんし)に物作りをできる場所を求めて一致団結し、演劇ユニットを誕生させた。
キャスティングも俳優同志で声を掛け合い、2016年2月に光石研主演、麻生久美子など豪華な顔合せで、舞台『同じ夢』の上演が実現。『同じ夢』公演後もそれぞれの熱や想いは冷めやらず、今年の暮れ、約4年ぶりにこの演劇ユニットが復活し、公演を行うことに。
赤堀が作・演出を務める最新作『神の子』は、まだまだストーリーは未知ではあるものの、赤堀ならではの世界観にどっぷり浸かれる作品になることは間違いなし! そんな『神の子』は、赤堀曰く、“ヤクザだろうが、子どもだろうが、警察だろうが、老人だろうが、女子高生だろうが、皆等しく‘神の子’である、という意味からタイトルを付けました”とのこと。そのため、キャスティング時はまだタイトルも内容も知らぬままで、このユニットの企画に賛同した豪華なキャストが結集した。田中、大森、赤堀に加えて、ヒロインに長澤まさみを迎える。さらに、でんでん、江口のりこ、石橋静河、永岡佑、川畑和雄、飯田あさとと、実力も華も兼ね備えたパワフルな面々が多数出演。彼らが年末の本多劇場で濃密な芝居を作り上げる。
【赤堀雅秋 コメント】
最初は、哲司さん発信で、光石さん、南朋ちゃんで舞台をやろうという企画にお声掛けいただいて、純粋にうれしかったです。もともと哲司さんも南朋ちゃんも大好きな役者さんで、そういう人とどんな作品になるかもわからないところからモノ作りを一緒にできるなんてそんな幸せなことはないです。キャスティングは哲司さん、南朋ちゃんと話していく中で、ヒロインに長澤さんの名前が挙がって、まさか受けてもらえるとは夢にも思わず。僕自身の今までの作品を観てくれた上での信頼なのか・・・。哲司さん、南朋ちゃんが顔をそろえる安心感があるということもあって、大好きな役者さんたちばかり参加してくれてうれしいです。本多劇場に豪華なキャストが集結して、あの距離感で生々しい芝居を目撃できるのは稀有なことだと思いますよ。
【長澤まさみ コメント】
『同じ夢』と『鳥の名前』を観に行っていて、どちらにも好きな先輩しか出ていなくて、しかもすごく好きな空気感の漂う作品で、赤堀さんの作るものが好きなんだろうなぁと漠然と感じていたんです。今回、南朋さんからメールを頂いたのはとてもうれしくて、以前共演したときからもう随分長い時間がたっているし、哲司さんも去年の夏の舞台を観に行ったときに、一緒にお芝居したいなと思っていたので実現するのがうれしいですし、とにかく好きな先輩方に囲まれてお芝居するのが楽しみです。赤堀さんの描く世界は日常の中に溢れているもので、観た人の心に住み着くものだと思います。私はそれにすごく心引かれていましたし、興味もあったので、演出を受けられることはとても楽しみです。まだどんな作品になるかは本当にわからないけれど、”感じられるもの”を届けたいと思います。頑張らないと!!と思っています。
コムレイドプロデュース公演『神の子』は、12月15日(日)~30日(月)まで東京・本多劇場にて上演。その後、2020年1月に名古屋、福岡、広島、大阪、長野、静岡公演あり。