嵐が司会を務める特集番組「2020スタジアム」が、東京2020オリンピック開幕のちょうど１年前となる7月24日（水）にNHKで生放送される。7月19日、東京・渋谷のNHKに嵐の５人が出席して取材会が行われた。

「2020スタジアム」は、嵐のメンバーがアスリートや世界中の人々と触れ合いながら、１年後に迫った東京オリンピック・パラリンピックの魅力を伝えていく番組。７月の放送では、各メンバーが様々な場所へロケ取材に向かった様子が紹介される。

櫻井翔は、スイス・ローザンヌにあるIOC（国際オリンピック委員会）の本部を訪ね、トーマス・バッハ会長と対面。１年後の東京大会を成功させるためには何が必要かをインタビューした。
「過去に６大会ほどオリンピックの取材をさせてもらっている自分は、いわば“オリンピックファン”。まさかIOC本部に取材に行けるなんて思ってもみませんでした。ローザンヌでの滞在はわずか24時間だったんですけど、バッハ会長にお時間を頂いてお話を伺うことができました。オリンピックミュージアムで、過去の大会でいろいろな選手が着たユニフォームやトーチ（聖火）を見て歴史を感じることもできて、最高の24時間でした。とても貴重な機会を頂きました」

大野智は、全国に先駆けてホストタウンとして海外選手との交流を進めてきた山形県村山市へ。同市ではブルガリアの新体操代表が東京大会本番を見据えて既に合宿を行っており、市民がボランティアで選手たちをサポートしている。
「ボランティアの皆さんは、とても熱心。僕もボランティアの研修を１時間受けて、ブルガリア語も少し勉強して覚えて。練習が終わった後に選手の皆さんと一緒に食事をしたりしました。選手の皆さんは本当に若くてキレイで、練習以外の時はごく普通の方たちという感じ。村山市の皆さんと選手の皆さんの距離がとても身近に接しているのを感じました。ボランティアの皆さんが“日本の応援も大事だけど、ブルガリアを一番に応援したい”とおっしゃっていたのが面白かったです」

松本潤は大阪府門真市で行われているアーティステックスイミング日本代表の合宿を訪ね、メダル獲得に向けて日々練習に励んでいる選手たちの姿や、井村雅代ヘッドコーチの思いに迫る。
「とにかく練習がハード。僕らは演技しているところしか見ないけれど、体のキレがすごくて、日々の練習の中での動き自体がキレイで。そこにまず魅了されました。井村ヘッドコーチが『自分の国でオリンピックが行われて、そこでコーチができることが今までの人生の中で一番うれしい出来事』とおっしゃっていたのが印象的。本番まであと１年しかない中で、その時間をどう使うか、より良いパフォーマンスのために何をすべきか一生懸命考えている、と語ってくださいました」

2020年の東京大会で聖火リレーを走ることを目指している二宮和也は奈良県へ。1964年の東京大会で聖火ランナーを務めた人々を訪ね、当時のエピソードを聞くとともに、その超人ぶりを掘り下げる。
「柔道家の野村忠彦さん（柔道でオリンピック３大会連続金メダリスト）のお母様も訪ねました。お母様はこれまで２度ほど聖火リレーに参加されていて、自国開催についてや、聖火リレーの重み、意義について聞かせていただきました。また、1964年大会の奈良県での聖火リレー・最終走者の方にもお会いして、実際に使ったトーチ（聖火）や着ていたシャツなどを見せていただいたり。いろいろ貴重な体験をさせていただきました」

その野村氏と個人的に交流があるという櫻井は、二宮が野村氏の実家に取材に行くことは聞かされていなかったそうで、「ある日、野村さんから『なんか実家にニノ（二宮）が来たらしい！　“母ちゃんとニノ”みたいな写真が送られてきた』と連絡があって（笑）。僕、野村さん、そのお母様、ニノ…と不思議なつながりを感じました」と裏話も明かした。

取材会の時点で、メンバーで唯一ロケがまだだという相葉は、パラリンピックの伝説的なトップアスリートに会いに行く予定とのこと。
「パラリンピック選手のパフォーマンスというのは、本当にすごくて。記録で言えば、健常者の幅跳びよりも飛んじゃう方がいたりします。そんなパラリンピックのすごさを皆さんに知ってもらえたら。僕がMCを務めさせていただいているNHKの『グッと！スポーツ』に出演してくださった選手の皆さんの中から、オリンピック・パラリンピックに出場される方もたくさんいるでしょうし、皆さんの思いや情熱を聞かせていただいている分、他人じゃない感じがして、応援にも熱が入ります」

なお、８月28日（水）には、パラリンピックの１年前を特集番組も放送する。
「パラスポーツのアスリートの方に実際にスタジオに来ていただく予定です。目の前でパラリンピック競技のパフォーマンスを見ることができますし、僕らも体を張って競技にチャレンジするとか…？　そちらも楽しみにしていただきたいと思います」（相葉）