テレビ朝日系で放送中のドラマ「特捜９」。主演の井ノ原快彦が17日に42歳、班長を演じる寺尾聰の18日に71歳の誕生日を迎えることを記念して、都内の撮影スタジオで2人の誕生日セレモニーが開かれた。
12年にわたって愛されてきた「警視庁捜査一課９係」のメンバーが再集結し、特別捜査班として生まれ変わった今作。特捜班の主任に直樹（井ノ原）が選ばれ、班長の宗方（寺尾）と新人の新藤（山田裕貴）らが新たに加わり、難事件に挑んでいる。
セレモニーが行われたのは、ある緊迫したシーンの撮影後。カットが掛かった後、井ノ原と寺尾をかたどった特製人形付きのデコレーションケーキが登場し、特捜班のメンバーとスタッフによるハッピーバースデーの大合唱。羽田美智子と子役の庄野凜から花束が手渡されると、井ノ原と寺尾は照れつつも「ありがとうございます」と満面の笑みを浮かべた。
井ノ原は特捜班のメンバーで寺尾のライブに行ったことを明かし、「その時もステージにいる寺尾さんからハッピーバースデーの歌を歌っていただいて。しかも『Dear俺たち』って（笑）最高の思い出になりました」というエピソードを披露。「僕のこれからの目標が見つかったような気持ちになりました。俳優と、そして歌の方も共にやっていこうって新たな決意ができた。本当にいてくれてありがとう、出会ってくれてありがとうと思います」と寺尾への熱い思いを述べた。
一方、寺尾は「井ノ原君が芝居を通して大きくなっていく途中で、プラスになることを後ろで支えられたらうれしいなと思っていました。『井ノ原君が主役だという立ち位置でやっていってもらいたい』と、スタートの時に強めに彼に言いました。その意識をちゃんと持ってやっているのを見て、とても安心しています」と井ノ原への思いを告白。そして特捜班に対しても「突然新入生がやってきてみんなもやりにくかったと思うけど、皆さん温かく手を差し伸べてくれて。さすが12年続いているグループだなと毎日のように感心しています」と語った。
その言葉を聞いた羽田は涙を浮かべ、「このメンバーが本当にいとおしくて。そこに寺尾さんと山田君がみんなのチームワークに火をつけて、すごくいい相乗効果を感じています」と話した。津田寛治も「12年という歴史がありながら新しいものを作っていくというのは今まで経験したことがなく期待と不安があった。それがこんな予想以上の実の結び方をするとは僕も想像をしてなく、２人に対する感謝は言葉にできない」と語気を強めた。原沙知絵も「これからもよろしくお願いします（笑）」とはにかんだ。
すると田口浩正が「僕らから誕生日プレゼントがあるんです」と、みんなで選んだプレゼント渡した。「誕生日が１日違いだから、一斉メールをするのもややこしかったよね（笑）」と、メンバーたちが裏話をして和やかな雰囲気に。
そうした空気の中で、感極まった若手刑事役の山田。「もういろんなことを思い出す…」と涙をこらえきれなくなると、吹越満から「泣くな！泣くな！（笑）」とすかさずツッコまれ、メンバーもスタッフも大爆笑。「すごくプレッシャーを感じてたんですけど、井ノ原さんと寺尾さんが支えてくださっている気がして、甘えていいんだなって思って。そして皆さんが背中に手を添えてくださっているような気がして…ありがとうございます」と一生懸命に話す山田を、メンバーとスタッフが温かく見守っていた。
ドラマもクライマックスへ。９係はなぜ解散してしまったのか、宗方は一体何を考えているのか、徐々に明らかになっていく。井ノ原は「ここからラストスパート、最終回に向けて頑張っていきたいと思います」と抱負を語った。
絶妙なチームワークで捜査を進めていく特捜班の行方を、最後まで注目したい。
「特捜９」
テレビ朝日系 毎週水曜 後9.00～9.54（６月13日に最終回）
