鈴木裕美の演出、愛希れいかの主演ミュージカル『マリー・キュリー』のオンライン公開稽古と取材会が、2月27日に行われた。
本作は、ノーベル賞を二度受賞した科学者マリー・キュリーを題材にした韓国ミュージカルの傑作を、鈴木の演出、愛希の主演で日本初上演。共演は屋良朝幸、上山竜治、清水くるみといった実力派俳優が顔を揃える。
オンライン稽古は3つのシーンを抜粋して披露。取材会には愛希、屋良、上山、清水、演出の鈴木が登壇した。
愛希は「皆さんご存知の伝記、キュリー夫人とベースは変わりません。本作ではそこに人間らしさがプラスされ、とても人間らしい部分が出ていて、共感できたり、心を寄せられるところがとても多いです。エネルギッシュな舞台に仕上がっていますので、ぜひ足を運んでいただけたらうれしいです」と意気込みを語った。
屋良は演じるルーベンについて「自分の目的を果たすためにマリーを利用している部分があったり、お客さんと同じ目線でシーンを見ている部分、さらにシーンを牛耳っている部分と、さまざまな角度で見ている役柄です。こういうキャラクターを今まで演じたことがなかく、演じていて新鮮で楽しいです」と語った。
演出の鈴木は「ファクション・ミュージカルという、事実に大胆な虚構を加えることで、劇的なうねりが生まれている作品になっています。女性が科学者になることが一般的に認められていない時代にどうやって生きていくのかを、歴史の勉強としてではなく楽しんでいただきたいです」と語った。
3月13日から26日まで東京・天王洲 銀河劇場にて上演、
4月20日から23日まで大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演。
撮影:平野祥恵