『古川雄大 The Greatest Concert vol.2 -A Musical Journey-』が、東京・日本青年館ホールで開幕した。

ミュージカル『エリザベート』トート役やドラマ「恋と弾丸」（MBS）などで次々と主要な役を務め、幅広く活躍する古川雄大。今回は、古川が2022年にスタートさせたミュージカルコンサートの第２弾となる。

そのコンセプトは、“ミュージカルの歴史を辿る旅”。第１部では地下鉄に乗った古川が不思議な世界に迷い込み、さまざまなミュージカルの世界観と出会う様がストーリー仕立てで描かれる。演出・振り付けは、これがコンサート初演出となる桜木涼介。ダンスと歌の巧みな融合でセリフはなくとも情景や心情がつぶさに伝わる構成となっていて、どの場面も見応えたっぷりだ。

第２部は古川の代表作のほか、彼のクールビューティーな個性からすると意外に思える初挑戦の楽曲も。楽しいＭＣトーク、観客参加型の場面もあり、第１部とはガラリと変わった世界観が楽しめる。

豪華日替わりゲストとのタッグも見どころの一つ(２月25日のみゲストなし)。17日は『エリザベート』ルドルフ役、『ロミオ＆ジュリエット』のロミオ役と、同じ役で切磋琢磨してきた“同志”の大野拓朗が登場。こうして同じ板に立つことが貴重な二人によるデュエット（ロミオ&ジュリエット「世界の王」、エリザベート「闇が広がる」）と、ソロナンバー（プロデューサーズ「I Wanna Be A Producer」）が披露されると、観客からは大きな拍手が巻き起こった。

日替わりゲストは平野綾、平方元基、昆夏美、上原理生、三浦涼介、木下晴香、渡辺大輔、明日海りおと楽しみな顔ぶれが控えている。

昨年の第１弾では、豊富なミュージカル出演作を持つ古川が、過去に歌った名曲を中心にナンバーを構成。一方、今回の第２弾はほとんどが初挑戦の曲であり、古川自身も語る通り「攻めたセットリスト」となっている。第１弾を踏まえて、さらにパワーアップした姿を見せたいという古川の意欲が溢れ出たコンサート。楽曲の多彩さはそのまま、ミュージカルの歴史の奥深さを物語るようだ。

チケットは早々に完売したが、２月26日（日）の千秋楽公演のライブ配信を予定している。ゲストは元宝塚歌劇団トップスターで現在放送中のドラマ「大病院占拠」（日本テレビ系）でも活躍中の明日海。二人の化学変化、10日間の集大成となるステージの熱気をぜひ画面を通して見届けてほしい。ライブ配信は、２月26日後2.00開演（アーカイブなし）、イープラス「Streaming+」にて配信。詳細は、公式サイトへ。