大阪松竹座で6月、大阪松竹座開場100周年記念『夜曲~ノクターン~』が上演される。
原作は、1986年に初演された横内謙介初期の名作戯曲「夜曲 放火魔ツトムの優しい夜」。小劇場ブームのさ中の1986年、善人会議(後の扉座)で上演されて大きな話題となり、その後さまざまな演出家やキャストで上演を重ねている作品だ。
主演はA.B.C-Zの五関晃一と塚田僚一。五関は孤独で優しい新聞勧誘員で放火魔のツトム、塚田は火事後の廃墟へ700年前からタイムスリップしてきた武士・十五(じゅうご)を演じる。
演出は劇団柿喰う客の代表として劇団全作品の脚本・演出を手掛けるほか、『フォーティンブラス』『半神』、舞台『黒子のバスケ』、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』など外部プロデュースの舞台でも活躍する気鋭の若手演出家・中屋敷法仁が務める。
五関は19年の初主演舞台『奇子』、塚田は17年の『サクラパパオー』で中屋敷の演出作品に出演している。700年前の武士たちを長い眠りから目覚めさせてしまったツトムが、訳も分からぬまま過去の愛憎劇に巻き込まれていく不思議な夜の物語。ツトムと十五に芽生え始める、不思議な友情の行方にもご注目を。
[五関晃一コメント]
僕が演じる田山ツトムは自分に自信がなく臆病な男ですが、やる時はやる強い心も持っています。そのことにツトム自身も物語の中での出会いや経験で気付くのですが、そんな一つ一つの気付きや成長も丁寧に演じていきたいです。また、メンバーの塚ちゃんとはこういう形で同じ作品、舞台に立つのは初めてなので楽しみです。いつもと違う顔をしているだろうし、お互い刺激を与え合って切磋琢磨できたらいいですね。そして中屋敷さん、カンパニーの皆さんとより良い作品にし、大阪松竹座100周年を盛り上げたいと思います。
[塚田僚一コメント]
大阪松竹座100周年おめでとうございます。 KAT-TUN のコンサートを 1 日 11 回行ったり、舞台『ANOTHER』でゲスト出演したり、 Jr.の頃の思い出が詰まった場所です。そんな松竹座で五関くんと一緒に主演をやらせていただけるのは本当にうれしいです。中屋敷さんは初めての単独主演舞台の演出家さんで、今では親友です。五関くんも2回目ということで、チームワークはバッチリです。台本を頂いて読んだのですが、先の読めない展開で個性的なキャラクターのやり取りに笑ってばかりいました。この脚本に動きなどの演出が付くと思うと、とても面白い作品になる予感がします。今から楽しみで す。
公演は今年6月に大阪・大阪松竹座にて。