PARCO PRODUCE 2022『ホームレッスン』が９月24日に東京・紀伊國屋ホールにて開幕した。

100の家訓を持つ家族。その家訓に従えば本物の家族になれるはず…。本作は、若者の生々しい感覚をずしりと描く脚本家・谷碧仁（劇団時間制作）と、人間存在の本質を骨太に追求し続ける演出家・シライケイタ（劇団温泉ドラゴン）という注目クリエーターの初タッグで送る“100の家訓”を持つ奇妙な家族の物語だ。

出演は舞台や映像作品で存在感を示す田中俊介、同じく女優として数々のドラマ、映画、舞台で活躍中の武田玲奈、FANTASTICS from EXILE TRIBEのメンバーで俳優としても活躍中の堀夏喜といった若手俳優たちに加え、実力派の宮地雅子、堀部圭亮らががっちりと脇を固める。

初日公演に向けて、舞台写真並びに演出のシライと、田中らキャストからのコメントが届いた。

［シライケイタコメント］

ついに開幕しました。「初めまして」から始まった僕らがどんな家族になれるのか、ひたすらそのことに向き合って右往左往した一カ月でした。お互いの家族の話をしたり、好きな食べ物を聞いたり、冗談を言い合いながら少しずつ距離を縮め、気付いたらなんともいとおしい五人家族になりました。この三上家、本番を通じて、きっとまだまだ形を変えていくことでしょう。千秋楽を迎える時にどんな家族になっているか、見届けていただけたらうれしいです。ご来場、心よりお待ちしております。

［田中俊介コメント］

家族ってなんだろう。愛することってなんだろう。自由って。不自由って。信じるって。生きていたら直面する世の中の曖昧さと、 とことん向き合ってきた期間でした。どう感じてもらえるのかは分かりません。でも、この舞台の結末が、僕たちがお届けするその “あやふや”なものの答えです。

［武田玲奈コメント］

無事初日を迎えられたこと、非常にうれしく思います。 そして、皆さんにこの作品をお届けできると思うと、すごくわくわくしています！　この役は私自身、今までで一番悩みました。悪戦苦闘しながらも誠心誠意演じます！　最後まで駆け抜けられるように、チーム一丸となって頑張ります！

［堀夏喜コメント］

約１カ月の時間をかけて稽古をし、準備をしてきましたが演劇初挑戦の自分にとっては何もかもが新鮮で刺激的で、毎日頭も心もいっぱいになるような感覚を味わっています。初日に紀伊國屋ホールにて舞台の幕が開いた時、どんな景色で何を思うのか、今の自分には想像もできませんが、その瞬間がとても楽しみでもあります。 ぜひ、たくさんの方に観劇いただきたいです。会場にてお待ちしています。

［宮地雅子コメント］

いよいよ初日を迎えます。懐が深くすてきな婿、リアルで美しい娘、かわい過ぎる息子、チャーミングな夫に囲まれて、とても幸せです。が、どの場面もたくさんの事が起き過ぎて、いろんな汗をかいております。家族の七転八倒を、どうぞお楽しみくださいませ。

［堀部圭亮コメント］

一つの演劇作品に集結したカンパニーは、よく「家族」に喩えられます。団結して助け合い、時に衝突しながらもさまざまな困難を乗り越え、同じゴールを目指す。このひと月、全員で三上家という「架空の家族」と向き合ってきました。不思議な家訓、懲罰。家族をつなぐもの、束縛するもの。愛憎。掘り下げるほど、自分の中の家族観と重なる部分もあって、疑似家族で向き合ってきた架空の家族のはずが、気付けばまるっきりの架空でもなくなってきています…。

公演は10月９日（日）まで、紀伊國屋ホールにて。

撮影◎加藤幸広