2021年1月23日(土)からKAAT 神奈川芸術劇場にて開幕する、内博貴主演の「舞台『ドクター・ブルー』~いのちの距離~」の製作発表会見が、12月2日(水)に東京都内で行われた。
緊急を要する病気と闘う医者たちのことは、「ドクター・ブルー」といわれている。本作品は突如として猛威を振るい始めた未知の感染症に挑む感染医や若き医師(=「ドクター・ブルー」)と、さまざまな立場の医療従事者の日々の葛藤や奮闘ぶりを中心に、感染症に罹患した人々と彼らを取り巻く家族や市井の人々の姿を描く。
KYK医学研究所・医学博士の北村義弘氏に医療監修を依頼し書き下ろされた本作は、命の大切さ、感染症予防に対する新たな生活様式、これまでの平穏な生活を取り戻すための希望を模索する様子をシミュレーションした医療ヒューマンドラマだ。作品の上演を通じて、感染症と闘う医療従事者や感染症に罹患した人々、その家族の皆さまにエールを送ると共に、現代の日本に生きる全ての人々が未来に向けて生きる解決策を問い掛ける作品となる。
出演は、感染症のスペシャリストとして常に冷静な判断をする主人公の感染医、北里正秀役に内博貴。そして、感染担当官の水木一真役に松下優也、外科医の原賢一郎役に室龍太(関西ジャニーズJr.)、内科研修医の北村今日子役に吉倉あおい、看護師長の櫻井慶子役に黒田こらん、雲母病院院長の雲母輝子役に高島礼子らの多才・実力派を布陣。特別出演となる麻実れいは、声楽家のナンシー濱本役で登場する。
製作発表会見には主演の内博貴をはじめ、松下優也、室龍太、吉倉あおい、黒田こらん、麻美れい、高島礼子が登壇した。
医療関係者役のキャストは白衣などで登場。また全員があいさつ中やフォトセッションの際もマスクを着用したままという、コロナ禍の中での会見としても異例の対応だった。
感染医役の内は「いろんな役をしてきましたが、人の命を救うために闘う役は初めて。自分としてもチャレンジの役どころです。まだ無の状態ですが、稽古の中で学んで、いろんなことを勉強して、研究して、吸収して、一つの作品を作り上げていけたらと思います。コロナ禍に向き合う医療関係の方の大変さを感じてもらえるように演じたいです」。外科医役の松下は「分野は違うけど腕は確かという設定で、その腕を買われて使ってもらう。自分の担当じゃないところに葛藤があるんです。医者の役は初めてですが、知識を入れながら学んでいきたいです」。また、内科研修医を演じる関西ジャニーズJr.の室は「私の演じる原は、お笑いが好きで、関西人で、看護師たちから大人気という役です。そんなところも演じながら、医療のことも学びたいです」と、それぞれが難しい役どころに挑む思いを語った。
公演は2021年1月23日(土)~2月7日(日)まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場、2月13日(土)、14日(日)愛知・御園座、2月26日(金)~28日(日)までNHK大阪ホールにて。
[集合写真]後列下手から黒田こらん、室龍太、松下優也、吉倉あおい、前列下手から高島礼子、内 博貴、麻実れい