堀　すごく恥ずかしかったです。“汗だくな奴が芝居するの？”って思われるんじゃないかって、ちょっと気にしちゃいました。

澤本　そうね。

堀　“芝居はいいんだけど、汗すごくない？”みたいな（笑）。それでも、着替えのタイミングとかではけた時に、裏でスタッフの皆さんが小さい扇風機を当ててくださったり、冷たいおしぼりをくださったりして、ありがたかったです。

――瀬口さんはどうでしたか？

瀬口　毎回アドリブでセリフを言うのが…。

――胸キュンセリフはアドリブだったのですか？

瀬口　アドリブですよ！　大喜利のようにその場で考えたキュンとする言葉を言うんですが、今回は本番だけじゃなく稽古場でもアドリブでした。皆さんが知らない間に、いろんなネタが出ましたね。

――ネタが尽きたりしませんか？

瀬口　なくなりました！

澤本　絞り出してました（笑）。

瀬口　人がやっているのを見ながら、自分なりにやっているメンバーもいたりしました。

――どなたが、引き出しが多かったですか？

堀・澤本　颯太。

堀　彼は大喜利強いです。

澤本　観点が違うよね。

――この3人の中では？

澤本　いや～みんな…。

瀬口　どっこいどっこいです。

一同　ハハハ！

堀　（澤本は）ちょっと、たまにテクニック出してきます！

澤本　ハハハ！　リハーサルでも何回も行っていて。５回やったら５回それぞれ違うことをやろうという精神が全員にありました。ゲネプロをやって、本番14公演全部違うものを出そうとしたら、後半の方は、加藤さんの「それではいってみよう！」という合図のセリフがくるギリギリまで考えて、これだ！というのを出していました。

瀬口　そんなギリギリまで考えてたんですか？

澤本　超ギリギリだよ！　同じやつはなるべくやりたくないじゃん？

――今回堀さんが演じた、浮気相手のナツミ役は指名だったのですか？

堀　事前に何も聞かされていなくて、台本読むまではまったく知らなかったです。最高にオイシイなと思いました。

――お二人から見てどうでした？

瀬口　脚本家の人が「こうしてほしい」というものをちゃんと体現していたなと思います。今はやりの“あざとい女子”をちゃんと知ってるな～と思いました。

堀　あれが一番楽しいです。

澤本　楽しいんだ！　ハハハ！

澤本　（恋敵のヒロコ役を演じた）慧人は毎回その場のノリで行くので毎回違うんですが、なっちゃんはレベルの高いナツミを保ち続けていました。

堀　キープしていました。

澤本　本当に女の子っぽいし。

――木村さんに関してはいろんなヒロコがいたんですね。

澤本　そうです（笑）。それもみんな毎回楽しみにしていました。

瀬口　どんずべりしてるヒロコは一番面白いよね。「ぎゃびー！」とか言って（笑）。「男だろ！」みたいな（笑）。

――劇中に披露されたかくし芸の練習はどのくらいしたのですか？

瀬口　かくし芸は一番最初にいわれた企画でした。「これを練習してください」と言われてから、本番まで1カ月ないくらいでした。

堀　先生に教えてもらったのも数回でした。

澤本　24曲と、セリフ覚え、かくし芸と…1カ月ない中で作らなきゃなので、台本覚えながら振りを考えて、構成考えながらそれぞれでかくし芸をやっていました。家でできるメンバーもいれば、できないメンバーもいたので、自分でできるタイミングを見つけてひたすら練習しました。

――瀬口さんの帽子を使ったかくし芸も大変そうでした。

瀬口　大変でした、あれは…。寝る前に必死に練習していました。

澤本　へへへ！

瀬口　ダンスもそうなんですが、追い込まれていて、スクール生時代に感じていた“追い詰められる感”を思い出しました。次の日には絶対にできていないといけない感じを取り戻せました。できるようになってから寝る！　という初心を思い出す舞台期間でした。

――鼎談相手のメンバーへ、最近感じているクレームはありますか？　物申したいことなど。

澤本　（即答で）ありますよ。黎弥、めっちゃ寝坊します。

堀　あ、めっちゃ寝坊する!!

瀬口　マジでヤバいね。

澤本　みんなで、一番最初の振り入れの日があったんです。「BACK TO THE MEMORIES」が始まる初日という日に寝坊してきて。

瀬口　1回寝坊したら結構続いちゃうタイプで…。開始時間のみんなからの電話で起きました。

澤本　ハハハ！

瀬口　本当に申し訳なかった…。

――結構、常習犯になってしまったのですか？

澤本　４、５回くらい続きました。朝、「黎弥、起きてる？」「ごめん、先行ってて」みたいな。

堀　ハハハ！

瀬口　タクシーで追い掛けて…。でも、これはもう真しに受け止めます。何も言えないです。

――澤本さんについては？

堀　夏輝くんは、かくし芸がバスケットシュートだったんです。その前にやっていた単独ツアーも、行く現場行く現場、全部にバスケットボール持って行っていました (笑)。

澤本　そうそう！

堀　しょうがないんですが、急に始めるんです。バンっていう音に、びっくりするんですよね。「おおっ」っていつもなっちゃって。それぐらいです。