今井翼の舞台復帰後“初主演”作品として注目を集める、ミュージカル『ゴヤ-GOYA-』。このたび、今井以外のメインキャストが決定し発表された。
長期休業を経て、2020年2月のシスティーナ歌舞伎『NOBUNAGA』で約2年ぶりに舞台復帰した今井翼。日生劇場は、『World’s Wing 翼Premium2007』『World’s Wing 翼Premium2008』『ガブリエル・シャネル』、音楽劇『マリウス』などで出演してきたゆかりある劇場。また本作の舞台であるスペインは、フラメンコを始めたことをきっかけに世界初のスペイン文化特使に就任するなど、今井にとってゆかりの深い国。その今井が日本のミュージカルにおいて初めての題材となるスペイン最大の画家・ゴヤの半生にどう挑むのか、期待が膨らむ。
今井と共に舞台を彩る共演陣にも華やかな実力派キャストが集結した。ミュージカルだけでなくさまざまな舞台で優れた演技力を誇る小西遼生。多方面での活躍が光り、今回の舞台で初ヒロインを勤める清水くるみ。過去に菊田一夫演劇賞を受賞し、声優としても魅力的な山路和弘。元宝塚トップ娘役で、卓越した歌唱力と演技力が持ち味の仙名彩世。2.5次元の話題作をはじめ、さまざまな舞台で挑戦を続ける塩田康平。歌、踊り、殺陣を得意とし、分野を問わず幅広い役柄を演じる天宮良。さらに、どの作品においても高い演技力での存在感が際立つキムラ緑子が出演する。
スタッフ陣も豪華だ。本作では、共に日本演劇界をけん引してきたG2(新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』『ガラスの仮面』『嵐が丘』)と鈴木裕美(『おはつ』『宝塚BOYS』、ミュージカル『サンセット大通り』)が初めてタッグを組み、原案・脚本・作詞をG2、演出を鈴木が手掛け、オリジナルミュージカルを作り上げる。日本人男性クラシックピアニスト初の日本武道館公演を成功させ、ドラマ「コウノドリ」や映画の劇伴など数多くの作品で作曲するなど、その才能を各方面で発揮してきたピアニストの清塚信也が本作でミュージカルの作曲、音楽監督に初挑戦することにも注目が集まっている。
[ストーリー]
封建的なスペイン社会において、破天荒かつ進歩的な考えを持っていたフランシスコ・デ・ゴヤ(今井)。ひときわ野心の強いゴヤは、保守的なアカデミー会員である義兄バイユー(天宮)とことごとく対立するが、宮廷画家になるために王妃マリア(キムラ)やその側近のテバ伯爵(山路)に近づき権力を利用するなど、あの手この手で出世をもくろんでいた。そんな彼を心配し支えるのは、妻のホセーファ(清水)や同郷の親友であるサパテール(小西)。だが、その助言には耳を傾けず、ゴヤは自分の信じた道を突き進んでいく・・・。写実的なヌードである「裸のマハ」を描いたことで保守的なスペイン画壇でスキャンダルを巻き起こし、さらに革命軍との接触を画策する宰相ゴドイ(塩田)の命により、使者として港町カディスに向かう途中、何者かに毒を盛られ聴力を失ってしまう。自暴自棄となり絵が描けなくなるゴヤだったが、資産家・アルバ公爵夫人(仙名)との出会いで再び描くことへの衝動を取り戻していく…。
公演は2021年4月に東京・日生劇場、2021年5月に名古屋・御園座にて。
公式サイト:https://www.shochiku.co.jp/enge