10月24日(土)から、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演するCOCOON PRODUCTION 202『フリムンシスターズ』。松尾スズキのBunkamuraシアターコクーン芸術監督就任後、初の書き下ろし新作だ。
故郷・沖縄での忌まわしい過去を記憶から消し去り東京の西新宿で暮らす女、そこで出会う絶不調のミュージカル女優、女優の親友のゲイ、自殺願望を持つ青年、さらには足の不自由な女優の妹、謎のバスタオルおじさん、激しめのオカマなど、“狂った人間(フリムン)”が次々と登場し、過去や現在のさまざまな出来事が連鎖していく—。歌って踊って迎える怒とうのラストにご期待を。
松尾スズキが作・演出を務める本作の注目のキャストたちは…。まずは、今年女優生活20周年を迎える長澤まさみ。映画『キングダム』『MOTHER マザー』『コンフィデンスマンJP プリンセス編』など、新たな境地に挑み続ける彼女が満を持してシアターコクーンに初登場する。本作ではどんな顔を見せてくれるのか、注目だ。松尾スズキが監督・脚本・主演を務めた映画『108~海馬五郎の復讐と冒険~』で主人公の友人役として存在感抜群の演技を見せつけた実力派女優、秋山菜津子。名高い演出家が信頼を置く秋山と長澤は2017年に松尾が上演台本を手掛け、演出を務めた『キャバレー』以来の共演で、女同士の友情物語を体現する。また、大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」の主演をはじめ、ドラマ「Living」「スイッチ」、映画『決算!忠臣蔵』『MOTHER マザー』など多くの話題作に出演し、巧みな演技で引きつける大人計画の看板俳優、阿部サダヲがこの物語に奥行きを与える。
さらには、大河ドラマ「いだてん」や、「あなたの番です」など次々と話題作に出演する大人計画の怪優、皆川猿時。近年『春のめざめ』『正しいロックバンドの作り方 夏』など舞台でも精力的に活躍する栗原類、松尾作品に多く出演し、自身でも脚本・演出を務めるなど多彩な顔を持つオクイシュージら、松尾作品の常連ともいえる豪華&個性豊かな俳優陣が集結する。
笑いと混沌が入り混じる松尾スズキならではの世界観を彩る。アクの強過ぎる“狂った人間”たちが歌って踊る傑作エンターテインメントが誕生する!
[長澤まさみ コメント]
また松尾さん独特の世界観を味わえると思うと、うれしさが込み上げてきます。しかも今回は、友情の物語になるそうで、それも楽しみです。尊敬する先輩方に囲まれてきっと幸せな時間になるんだろうなと、お稽古が楽しみです。シアターコクーンは初めての劇場ですが、舞台観劇でたびたび訪れているなじみのあるところなので伸び伸びとやれたらと思います。
[秋山菜津子 コメント]
松尾さんの新作の舞台に出るのは久しぶりですし、しかもシアターコクーンの芸術監督になってから初の新作ということですし、大変光栄でありがたいです。今回演じる役は、以前、松尾さんが監督された映画に出演させていただいた時に演じた役柄に通ずるところもあるようで、楽しみです。そこに、どのくらいミュージカルの要素が絡んでくるんでしょうね。まずは台本を読むこと、そして稽古場で皆さんに直接会ってお稽古することが今から楽しみで仕方ありません。
[阿部サダヲ]
まず、久しぶりにお客さんの前に立てることが、本当にうれしいです! そして僕にとっては2016年『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』以来の新作! 長澤まさみさんと秋山菜津子さんと僕の3人の女の友情物語ですって…女の!?…楽しみです!
公演は10月24日(土)~11月23日(月)まで、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて。