怜生 覚えてます! 俺の方からも健水くんを見に行きますしね。「今日は見てないんだろうな~…(健水の方を見て)見てくれてるー!」みたいな(笑)。
健水 ははは。焦らすのが好きなんですよ(笑)。「桜(のYELL)」のときやろ?
怜生 そうそうそう!
健水 「桜のYELL」って曲の時、お互い内側にポジションを取るときがあるんです。リハの時は「うー」とか「えー」とかふざけてたんですけど、本番はギリギリまでやらんと、移動する直前に見て、「ふっ(微笑み)」ってやっていくとか(笑)。
怜生 見てよー! って思う(笑)。
健水 ちょっとしたお遊びが好きで(笑)。
――怜生くん、ライブでは人間の心を取り戻したともおっしゃっていましたね。
健水 誰に心抜かれてたん⁉(笑)
怜生 本当、誰に抜かれてたんだろう? 人間だから泣くんですよ。最近。
健水 ははは! 今まではなんやったん(笑)。
怜生 今まで感情を一定にするように結構頑張ってたんです。今この時点で感情いらねーなって思って。そうしないと言葉溢れるし、やばいんすよ!
健水 ははは。やばい(笑)。怜生、生きてます!
怜生 生きてるんです~(涙)。
健水 あはは!
――何か心境の変化があったんでしょうか?
怜生 人間の心を取り戻しましたね。これは話したら長くなりますよ(笑)。
健水 ははは! 今までは先輩もたくさんいたし、怜生自身もあえて話さなかったり言わなかったりしてたけど、本当は自分の思っていることをすごい言いたかったんやと思うんですよ。怜生はライブでの見せ方がめちゃくちゃ上手やから、俺はそこを見てたんです。でもやっぱ本音を聞けた方がもっと怜生の良さが出るとも思ってて。で、話した瞬間にいっぱいいろんなことを出してきてくれたし、だからもう、もっと自由にやっていいよって、うん。
怜生 本当ですか⁉
健水 あ、アカン! ちょっと、調子に乗るとケガすることもあるんで(笑)。
怜生 俺、普通の話、全然面白くないんですよ。ホントに
健水 あはは! やばい(笑)。
怜生 本当に面白くなくて。だからどうしよっかなっていうのがあるんですけど、健水くんに任せてます! 多分、俺は勝手にしゃべるので、後はよろしくお願いします(笑)。
健水 ははは! いや、大丈夫! 入ってきた当初の方が暴走してました(笑)。
怜生 あはは!
健水 この子、何言い出すかなっていうのがあったんですけど、今はもう本当に大人になってお兄ちゃんやし。皆のことを見ながら話せてる。俺も助けてほしい時に怜生の目を見るとスンっと入ってきてくれるし。
怜生 う~(涙)。
健水 感情がね、最近はすごく動くんですよ。
――感情の変化によって、パフォーマンスや風男塾に対する向き合い方にも変化が?
怜生 ありますね。昔からスイッチがいっぱいあるんですけど、歌によって全然違う感情になるんです。直前まで「へへっ」とかやってても、曲がかかるとスイッチ入るっていうのが、前よりもガって入るようになって、逆に感情を一定に保つことができるようになりました。今の自分に刺さる歌詞ってやっぱり今でもすごい泣きそうになるんですよ。でもそれを1個持ったまま、ファンに届けるんだっていう思いを乗せられるようになりました。
――2人で話す機会も最近増えてきましたか?
健水 ご飯行ったのはつい最近なんです(取材はワンマンライブ後の4月上旬)。ライブ前には絶対行きたいって思ってたし。そこで話してから、怜生がいい感じに見えて。なんか、こう言うと俺とのご飯のおかげみたいな言い方でアレやけど(笑)。皆にも心を開いてくれている感じがすごくするし、ライブの楽しみ方も、今までよりも幅広く楽しんでくれているような感じがします。
怜生 開いてく、扉を。
健水 あははははは! 扉を開いた?
怜生 扉を開いた(笑)。
健水 6人でもまた改めて体休めて元気な時にご飯行こうと思ってます。
――今回のワンマンライブは挑戦的なセトリでしたもんね。
健水 打ち合わせのときから絶対ヤバイなって思ってたんです。けど、セトリを始めにもらってから、自分たちでいい流れを作ろうかなと思って、こういう曲どうですかっていうのを提案しながら作っていって。多分最初にもらったやつよりも踊る曲が増えて激しくなっちゃった。でも自分たちが先頭を切ってファンの人たちを連れて行くくらいの勢いがないとダメだと思ったんで「やるしかないやろ」と。やって良かったと思います。
怜生 めっちゃ楽しかったです。なんか、回を追うごとに体力がついてしまって。
健水 不思議でした、あの現象は。
怜生 もっとイケる!もっとイケる! って思いました。
健水 1回目のライブの時はファンの皆がちょっと「えっ!」みたいな反応で。
怜生 「まだやるの?」みたいな。
健水 そんな声も聞こえて。でもそれを見て感動してないでくれているファンの皆さんもチラホラ見えたりとかすると、「これはまだやんないと!」と思って頑張れました。楽しかったです。やってよかったです。