ジャニーズJr.の林翔太が主演を務めるミュージカル「ソーホー・シンダーズ」が3月9日に東京・よみうり大手町ホールにて開幕。初日公演を前に、フォトコール及び囲み取材が行われた。
本作は、ミュージカル「メリー・ポピンズ」の追加音楽を手掛けたことで知られる作曲家ジョージ・スタイルズと、作詞家アンソニー・ドリューのコンビによって描かれた、ロンドンの街・ソーホーを舞台にした現代版“ボーイズ「シンデレラ」”といえる作品。洗濯店で働く青年ロビーと、ロビーの恋人で市長選立候補者のジェイムズが紡ぐ“真実の愛”を爽やかに描くミュージカルだ。高橋亜子が日本語版の翻訳・訳詞、元吉庸泰が演出。
出演は主演の林のほか、松岡充、東山光明、谷口あかり、西川大貴、豊原江理佳、菜々香、青野紗穂、マルシア、大澄賢也ら多彩なメンバーが集結した。
ロンドンの街・ソーホーで洗濯店を経営するロビー(林翔太)は、店のオーナーである義姉妹にしばしばいじめられ、家賃を上げられて追い出されてしまう。お金に困ったロビーは、経済界の大物・べリンガム卿(大澄賢也)からお金の援助と求愛を受けるが、実はロビーにはひそかに本命の恋人がいた。お相手はロンドン市長選立候補者のジェイムズ・プリンス(松岡充)。やがて2人の仲がばれて、大スキャンダルとなり…!?
この日、行われたフォトコールでは物語の冒頭部分が取材陣に公開された。ストーリーテラー役でもある西川大貴のタップダンスと語りから始まって、キャストたちが徐々にステージへ集まってきて、リズミカルでエネルギッシュな歌とダンスを繰り広げていく。林はソロナンバーも披露している。場面はロビーの洗濯店、ジェイムズの選挙事務所のシーンと続き、深夜の広場でロジャーとジェイムズが人目を避けるようにデートをする場面。ひそかに愛を育む姿は微笑ましくも見える…。
フォトコール後には、囲み取材が行われ、林翔太、松岡充、マルシア、大澄賢也と演出の元吉庸泰が登壇した。囲み取材は、舞台上と同様に、松岡をはじめ共演者たちが、主演を務めた林を盛り立てる形で進行。笑顔が溢れる場となった。初日を迎えた感想を問われた林は、「やっと来たなという感じです。稽古の時からずっと皆で楽しみにしていたのでファンの方以上に僕らも楽しみにしていたんじゃないか、と思うくらいです。僕らの仲の良さが全面に出ていると思います」と心境を語り、ロビーの役作りに関しては、「とにかくピュアに、ロビーになりきってみようと心掛けてきました」と。そんな林について恋人役を演じた松岡は、「以前、林くんと同じ事務所の長野博くんと共演した時、長野くんが仔犬にしか見えなかったんです。が、林翔太の仔犬感はさらにその上を行っています。ヤバイです! 僕が一番身近に見ていると思うんですが、なんだこの雨に濡れた仔犬感は!」と、林のイメージを事務所の先輩と比較して表現してみせた。松岡の発言に大澄も続く。「稽古の姿勢が紳士。稽古場に早く着いていたり、取り組み方が真面目なんです。(林のことが)リアルに好きなんですよ。(物語の)役柄としてだけでなく、“翔太、好き!”という感じです」と林に目線を向けると、林も「僕も好きですよ」と返す。すると松岡から「すぐハグするんですよ。僕だけかと思っていたのに!」と嫉妬?発言も飛び出す。マルシアまで「かわいいかわいい仔犬ちゃん!」と、皆が林にメロメロになっている感じだ。そして元吉は演出の立場から「言ったことは、次には必ず出来ている」と林の才能をホメてみせた。
囲み取材では、物語の中でたびたび登場する林と松岡のハグシーンに話題が及ぶ。松岡が「冗談じゃなく、ぎゅっとハグしたくなるんです。すごく爽やかで清潔感があるんです」と。特に松岡が着ているパーカーのフードで隠すようにしながらのキスシーンについて「ぶっちゅーいきました。そこはさすがに役者やと思うんですが、(唇を)ちゃんと奪ってくるんですよ。だからちょっと自粛して見えないようにやってます。見せられないのが残念です」と笑いを誘って、さらに「何回かに1回はフードを取って、林翔太のファンに対して“俺のだ”と主張したい」とラブモード全開でアピール。横から元吉が慌てて「ダメです!」と止めに入っていた。
囲み取材の最後に改めてメッセージをと言われて林は「主役としての存在感を出したい。ほかの方々が存在感たっぷりなので負けないくらいに。ロビーとしてのピュアな部分とか、歌で感情を出しているシーンもあるので、林翔太として殻を破れた部分をお見せできるのかなと思ってます。観に来てくれた人たちが笑顔になって帰ってくれたり、また、何かを感じて日常生活に変化が出たなら、僕らも演じた意味があると思う」と主演舞台にかける思いを熱く語った。
東京公演は3月21日まで同所にて。以降、3月23日~3月24日大阪・森ノ宮ピロティホール、3月26日~3月27日金沢・北國新聞 赤羽ホール、3月28日愛知・刈谷市総合文化センター アイリス、3月31日神奈川・大和芸術文化ホール メインホールにて上演。
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